Alpine Square / アルパイン広場
6月23日出発「スロヴェニア&クロアチア・ハイキングと世界遺産ドブロヴニク 10日間」
九州からスロヴェニア&クロアチアへ
福岡発着のフィンランド航空を利用してスロヴェニアとクロアチアを訪れてきました。九州からはとても遠いと思われがちな中欧の魅力あふれる2カ国スロヴェニアとクロアチアですが、実はとっても近い国でした。なんと、福岡空港を朝10時に出発すると同日の夜21時すぎには、もうユリアン・アルプス山麓のリゾート「クランスカゴラ」のホテルに到着できるのです。今回のツアーではスロヴェニアのユリアン・アルプスから始まり、陸路で国境を越えクロアチアのプリトヴィツェ湖畔国立公園やアドレア海のダルマチア地方の世界遺産散策、そしてドブロヴニクでのハイキングを楽しんできました。また、ハイキングを楽しみつつ、ギリシャ、ローマ、ヴェネチア、ハプスブルク家、オスマン、ユーゴスラビアなどが入り混じる複雑なスロヴェニア、クロアチアの歴史と文化も満喫してきました。
クランスカゴラ3連泊
まず、スロヴェニアのユリアン・アルプスでは山麓のクランスカゴラにゆったり3連泊して毎日ハイキングや観光を楽しみました。ユリアン・アルプスとはイタリア、スロヴェニア、オーストリアに位置する石灰岩の白い岩肌の山々が連なる山塊です。滞在日1日目の午前中は、街近くのユリアン・アルプスを展望するハイキングコースを歩き、のどかさと峻険さを併せ持つユリアン・アルプスの展望と初夏の花々を堪能しながらのハイキングで楽しみました。午後は「アルプスの瞳」と讃えられるブレッド湖を訪問し、湖畔のブレッド城や手漕ぎポートでブレッド島の聖マリア教会を訪ねました。
2日目はヴァルシチ峠からスルメ往復の予定でしたが、雷雨警報が出ていたので,急遽予定をヴァルシチ峠周辺散策とロシア礼拝堂訪問、ペリクニック滝往復に変更。ロシア礼拝堂は20世紀初頭に道路建設のために働かせられていたロシア兵捕虜が雪崩で多数亡くなったために建てられた美しい木造建物です。ペリクニック滝はヴラタ谷にあり、滝の後ろに回り込んで歩くことができる大迫力の滝です。お天気は予報通り大荒れでしたが、とても有意義な一日でした。そして滞在最終日は快晴に恵まれて、スロヴェニアの最高峰であり、スロブェニアの国旗、国章にも使用されているトリグラフ(2,864m)の美しい姿を見ることができました。
世界遺産プリトヴィツェ湖群国立公園
クロアチアの世界遺産プリトヴィツェ湖群国立公園は階段状に並ぶ大小16の湖が92の滝で結ばれ特異な景観を作り出しています。今回は午前に下湖群を歩き、午後に上湖群を歩いて、公園内を走っている電気パスと遊覧ボートを交えながら公園内に付けられた遊歩道をほぼ全部歩きました。湖の色が天候や日照の角度などによって紺碧、ターコイズ、乳灰色など様々に変化するのも楽しめます。また、苔から滴る水、木道の下を走る流れ、斜面をかけ落ちるしぶきなど水の織りなす美しい景観を間近で見れるのも魅力です。今では世界中からたくさんの人が訪れているプリトヴィツェ国立公園ですが、1990年代のクロアチア内戦時は戦争の舞台となったのはまだ、記憶に新しいです。当時は「危機に瀕する世界遺産リスト」にも掲載されてました。
ダルマチア地方
今回はクロアチアのアドレア海沿いのダルマチア地方の世界遺産を訪れるのも目的のひとつでした。まず、古都トロギールは紀元前に古代ギリシャによって造られた都市ですが、現在残っているのは15世紀のヴェネチア時代の美しい建物で、聖ロヴロ大聖堂の鐘楼から眺める旧市街とても絵になります。次に訪れたスプリットは古代ローマ皇帝ディオクレティアヌス帝の宮殿がそのまま旧市街となって残されています。特に印象的だったのは宮殿の前庭でやっていたダルマチア地方伝統の男性合唱のクラッパ(アカペラコーラス)のパフォーマンスです。クラッパの美しい音色は哀愁及び歴史を感じさせてくれました。最後は“アドリア海の赤い真珠”とたたえられるドブロブニクです。ドブロプニク旧市街を一望するスルジ山(412m)登山も経験し、ドブロブニクのオレンジ色で統一された美しい屋根を眺めながらの城壁一周ハイキングも楽しみました。