Alpine Square / アルパイン広場
5月16日出発「英国3つの最高峰登頂と湖水地方 エディンバラゆったり滞在 11日間」
英国を南から北へ縦断する山旅
英国は正式名称を「グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国」と呼ばれ、4つの国で構成されている連合王国です。今回の山旅は、ブリテン島南西部にあるウェールズから始まり、湖水地方のあるイングランド、そして氷河地形の荒涼とした自然が広がるスコットランドまで、英国を南北に縦断しました。イギリスと言えば、コッツウォルズや湖水地方など、緑広がる風景を思い浮かべる方も多いと思いますが、日本の本州ほどの大きさであるブリテン島の半分程はゴロゴロとした岩山の続く山岳地帯なのです。南から北へと走り抜けながら、羊たちが草を食む穏やかな田園風景から迫力ある岩峰群まで、英国の様々な表情を見る事ができました。
イングランド最高峰スコーフェル・パイクへ
3つの最高峰に登頂!
旅のハイライトはもちろん、ウェールズ、イングランド、スコットランドの3国の最高峰へのチャレンジです。英国最高峰ベン・ネヴィスは、標高差1300mを一気に登ります。標高30mの登山口から歩きはじめ、しばらく登ると眼下に大西洋が広がり、その後は何度もジグザグを繰り返しながら、少しずつ標高を上げていきます。頂上直下の台地にはこの時期でも残雪が残り、最後は雪上歩きとなりました。登り始めて4時間で標高1344mのベン・ネヴィス山頂に到達!山頂では歓声とともに皆で喜びを分かち合いました。標高こそは高くありませんが、何とも登りごたえのある山でした。下山後はガイドからアルパインツアー特製の登頂証明書が授与され、その夜は3座全ての全員登頂を祝い、大いに盛り上がりました!3座ともに地元出身の登山ガイドが案内してくれましたが、英国らしい紳士的なサポートの彼らと登れた事も素晴らしい思い出です。
ベン・ネヴィス頂上台地の雪上を歩く
もう一つの自然の楽しみ方、フットパス
登山の合間には英国が本場である「フットパス」歩きも楽しみました。フットパスとは森林や田園地帯、民家などを通り抜けながら、ありのままの風景を楽しむ事のできる小路の事です。エミリー・ブロンテの『嵐が丘』の舞台となったハワースでは、物語の情景を思い起こすヒースの生い茂る丘を歩き、湖水地方ではピーターラビットの作者、ビアトリクス・ポターが愛した農場と可愛らしい家々が立ち並ぶ小さな村を歩きました。柔らかな日差しの中、ブナや樫の美しい緑に囲まれ歩く道のりはとても気持ちの良いものでした。広大な放牧地に数百年も昔に作られた石垣や伝統的な石造りの家々など、代々受け継がれる人々の暮らしを垣間見る事もできました。フットパスには、自然を愛し、自然と共存していくという英国の人々の想いが溢れていました。
緑が美しいフットパス
世界遺産都市エディンバラでの滞在
英国の自然を存分に堪能した後、旅の最後は北のアテネと呼ばれるスコットランドの首都エディンバラに滞在。街全体が世界遺産に指定されており、まるで中世の時代にタイムスリップしたかのような気持ちにしてくれる美しい街並みでした。ここまで、人よりも多い羊ばかりに出会ってきた私たちは(それは言いすぎですが)、街の大きさと重厚感に目を白黒させるほどでした!歴史的建造物やおしゃれなパブなどが建ち並び、路上ではバクパイプの音色が溢れ、どこを歩いてもワクワクする街並みです。最後のフリータイムでは登頂のご褒美に、皆さまと本場のアフタヌーンティーを楽しみました。紅茶を片手に登山やフットパス、たっぷりと満喫した英国の思い出話が尽きない時間がゆったりと過ぎていきました。全体的に雨が多いと言われる英国ですが、この時期は年間を通しても最も降水量が少なく爽やかなベストシーズンとなります。エディンバラは真っ青な快晴となり、皆さま晴れ晴れとしたお顔で帰国の途に就きました。
美しい街並みのエディンバラ