Alpine Square / アルパイン広場
5月17日出発「ロンボク島最高峰リンジャニ山登頂 6日間」
ロンボク島・最高峰リンジャニ山
ロンボク島ってどこにあるの?そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。インドネシアのバリ島はリゾート地として有名ですが、そのすぐ東隣にある島がロンボク島です。バリ島に比べて、観光客はずっと少なく、静かでのどかなところです。しかし山は険しい!島の最高峰であるリンジャニ山は標高3,726mと富士山よりやや低い山ですが、山小屋の施設などは無く、テント利用の1泊2日が一般的です。今回の休憩を含めた行動時間は初日8時間、2日目が13時間。標高1,156mの登山口から山頂3,726mの間、約2,600mの往復という大変な登山ですが、5月から10月の乾季シーズンには1日100人~300人もの登山者が世界各国から訪れます。道中にすれ違ったトレッカーに出身地を聞くと、オーストラリアやイスラエル、フィリピン、カナダ、アメリカ、イギリスなど、まったく別々の国からだったのが驚きでした。一方で他の日本人には一組も会わず、日本ではまだまだ知られていない名山と言えるでしょう。
樹林帯を抜ける
1泊2日の行程で絶景の頂へ
1泊2日の登山が始まります。出発時にガイドから円陣を組んで安全登山のお祈り後、一言「Sumiit Rinjani!」をかけ声に我々も「YES!」と応え、いざ登山開始。序盤は一旦下るため「これが帰ってきた時、最後の砦になるんだよ~」なんて笑いながら歩を進めました。その後、野菜畑や樹林帯を抜け、標高約2,700mのキャンプ地へ。到着時には、雲がかかっていた山頂も時間と共に姿を現してくれました。美しい山容を望みながら歓声と共に、明日への期待が膨らみます。赤く染まるリンジャニ山を眺めながらの夕食は贅沢な時間でした。
深夜2時半。満天の星空の下、出発前の腹ごしらえを済ませアタック開始!ヘッドランプで足元を照らしながらゆっくり登っていきます。火山帯特有の砂礫帯に苦戦しながら、一歩一歩確実に頂に近づいていきます。山頂手前でちょうど昇ってきた朝陽にエネルギーをもらい、全員が3,726mの頂へ無事登頂!テッペンから広がる世界は頑張って歩いた者だけのご褒美で、広がる景観と分かち合う喜びは言葉では表せない熱いものでした。
お客様のお一人が下山後、「登山とか苦しいこととか嫌い。でも高いところが好き。だから仕方なく登ったのよ。」そんな言葉と共に見えた嬉しそうな顔を、私はきっと忘れられません。
絶景のテントサイト
山中の食事と山旅を支えるポーターたち
食事の時には影除けのタープと机、イスをご準備。そして新鮮なフルーツをたっぷりとご提供!暑い日中に食べるフルーツは最高でした。夕食は「ナシゴレン」と呼ばれるインドネシアのチャーハンに海老の揚げ物がのっており味付けも親しみやすく美味しかったです。
スタッフは今回、ツアーリーダーの他に現地登山ガイド3名、ポーター13名がリンジャニ登山をサポートしてくれました。
テントや寝袋、食材はもちろん、お客様の着替えなども運んでくれますから、ご自身の荷物は最小限で歩けるのも嬉しいことです。スタッフは皆、笑顔で対応が早く、「ウォーター、プリーズ」と言うと2秒で出してくれました。彼らが、アルパインツアーのリンジャニ登山を支えてくれます。足元はサンダル、木の棒に荷物を括り付けるシンプルなスタイルで頑張る姿に私たちも元気をもらいました。
山中の食事と山旅を支えるポーター
下山後の楽しみ
山はとってもハード!と、いうことで下山後はビーチリゾートでリフレッシュ。翌日は12時の出発まで自由時間をゆっくり過ごしました。山のあとの海は一段と贅沢な感じがしますね!ホテルのプールやすぐ目の前のビーチで疲れを癒す人もいれば、SPA(マッサージ)に行く方も。ちなみに、こちらのマッサージは1時間で700円程度と激安、かつ本当に上手なので、とてもおすすめです。
昼食のレストランでは、スタッフから「一緒に写真を撮ってほしい」との声から軽い国際交流が始まり、せっかくだからみんなで写真を撮りましょうとお誘いすると、奥から嬉しそうな声と共に他のスタッフも走ってきて私たちも嬉しくなりました。のどかで温かいロンボクの人たちの人柄が溢れていましたね。夕食は、インドネシア料理と共に伝統舞踊のショーも堪能!神様に捧げるその舞は目から手先、足先までが洗練されていて、あまりの美しさに息をのむほどでした。短い日程ながら山、リゾート、交流、文化などが盛りだくさんで、とても思い出深い山旅となりました。
登山以外のお楽しみ