Alpine Square / アルパイン広場
4月20日出発 「キューバ最高峰ピコ・トゥルキノ登頂(1,974m)とキューバ縦断の旅 12日間」
準備期間2年、満を持して10年ぶりについに再登場!
4月20日出発「キューバ最高峰ピコ・トゥルキノ登頂(1,974m)とキューバ縦断の旅12日間」より帰国しました。社会主義国キューバ、ダンスの国キューバ、フィデル・カストロ、チェ・ゲバラ、クラッシックカ―・・・、歴史上、独自路線を歩んできたキューバは今まで私が訪れた国々とは全く異なりました。キューバ人と外国人の使う通貨が異なり、なんと25倍も価値が違うこと、地域ごとに異なりますが給料が同額であること、物資が配給制であることなど、資本主義を当然のことととして受け入れている私たち日本人には、驚きの連続ばかりでした。特別企画として実施された今回のツアー中には、のんびりとしたキューバ人の国民性ゆえに戸惑うことも多々ありましたが、ご参加された皆さまのおかげで最高峰に全員登頂し、無事に帰国した今、私のキューバの印象は“底抜けに明るいラテンの国”“カメラを向けると誰もが笑顔でポーズをとる国”となりました。
キューバの陽気なガイドとポーターたち
キューバ最高峰ピコ・トゥルキノ(1,974m)
ピコ・トゥルキノ(1,974m)は、キューバ東部に東西250kmにわたり連なるマエストラ山脈にあります。1953年にカストロ率いる革命軍がゲリラ戦を展開した山群としても有名です。登山行程は3泊4日の山小屋泊で、熱帯のジャングルの中を歩き続けます。1泊目の山小屋は、30人ほどの人がひっそりと暮らす車も入れない山間部の村にありました。夜になると山小屋に突然、音楽隊が現れて、参加者と一緒に踊り明かすというキューバらしい幕開けとなりました。登山2日目の行程はアップダウンを繰り返すトレイルを、ランの花を探しながら歩きました。キューバの国鳥トコロロとの出会いも忘れられない思い出のひとつです。登頂日は急斜面を登り、参加者全員でトゥルキノ山の頂に立つことができました。キューバ独立の父ホセ・マルティの像が立つ山頂は、皆さんと協力し合い、やっとの思いで登った感動と達成感で、目頭が熱くなりました。
キューバ最高峰ピコ・トゥルキノにて
キューバ国内を縦断しながら巡る街の魅力
旅の始まりのハバナでは革命広場を訪れました。バスを下車した途端に、目の前に飛び込んできたチェ・ゲバラが描かれた内務省ビルに興奮し、皆さんカメラ片手に一気に散らばってしまうほどでした。その後は革命博物館で、かの有名なグランマ号を見学。午後は全員でクラッシクカ―に乗車して、ヘミングウェイゆかりのコヒマル地区を訪れるなど、忙しくも楽しい旅のスタートとなりました。キューバ第二の都市サンチャゴ・デ・クーバでは、昨年亡くなったフィデル・カストロの墓を参拝しました。フィデルの意向で写真や像などはなく、シンプルな墓石に“Fidel”とだけ書かれていたのがとても印象的でした。世界遺産のカマグエイでは、皆さんと一緒に自転車タクシーに乗車して早朝の街を巡りました。街の裏路地でひっそりと踊る老人など、いたるところにキューバの魅力が溢れていました。また、旅の後半に訪れたチェ・ゲバラ廟では、私と同じ年齢で亡くなった偉大な革命家に背筋が伸びる思いをしました。
クラッシックカ―に乗車体験!
キューバ屈指のリゾート地「バラデロ」
今回はキューバを縦断し、最終日はバラデロに滞在しました。バラデロはキューバのほかの街とは異なり、外国人専用のリゾート地として人気のエリアです。長さ25kmの細長いイカコス半島のカリブ海沿いに大型ホテルが競い合うように建っています。バラデロのホテルの特徴は何と言っても「オール・インクルーシブ」というシステムです。チェックインの時に腕輪を受け取り、それを身につけていると、レストランやバーでの飲み物やアクティビティなどが基本すべて無料となります。到着後はディズニーランドに匹敵する敷地の大きさや、他のエリアとはまったく異なる賑やかさ、人の多さに驚いていた方もいましたが、ダンスショーを見学したり、お酒を飲んだり、踊ったりと楽しんでいるうちに、次第に雰囲気にも慣れ、キューバの魅力に取り憑かれていく姿がとても印象的でした。翌日は皆さんと一緒にカリブ海へ。真っ青な浜辺で泳ぎ、皆さん大はしゃぎでした。その後もプールのスライダーに挑戦したりと、とても楽しい2日間とになり今回の山旅とのしめくくりとなりました。
カリブ海で泳ぐお客様