Alpine Square / アルパイン広場
4月26日出発「インカ・トレイル・トレッキングとマチュピチュ、クスコ、ナスカの地上絵 12日間」
遺跡だけじゃない、インカ・トレイルの魅力
『インカ・トレイル』今なお数多く残るインカ時代の遺跡と出会いながら、当時と同じ古道を行き、正門である「太陽の門」をくぐりマチュピチュ遺跡に感動のゴール!世界でも最も有名なロング・トレイルの1つ。と、ここまでは皆さまも想像に容易いインカ・トレイルのイメージではないでしょうか?実は、3泊4日の道中で出会えるのは遺跡だけにとどまりません。息を呑む雄大なアンデスの山並みやハチドリをはじめとする珍しい鳥たち、咲き誇る数えきれない蘭の数々と、それらをはぐくむアマゾンジャングルのような雲霧林帯。コース上に点在する遺跡郡も、その中に足を踏み入れ、当時その場所で生活していた人々と同じ目線の高さで観察すると、自然の地形を限りなく利用したものであると気づくことができます。
インティパタ遺跡からの展望
地元住民が生活を垣間見る、ミスミナイ村訪問
行程3日目は高所順応を兼ねたウルバンバ谷の滞在日。ここは聖なる谷と呼ばれ、インカ帝国における重要建築物の遺跡が立ち並ぶエリアとして有名ですが、今回はケチュア族の生活を見学するために訪れるミスミナイ村訪問にフォーカスを当てご紹介します。近代化の波から取り残され、山中に佇むミスミナイ村は昔から変わることのない、どこか懐かしい生活を垣間見ることができます。村に着くと、色鮮やかな民族衣装をまとった村人の出迎えがあり、彼らが演奏する素朴な笛と太鼓の音楽で、ケチュア族の世界へタイムスリップ。そして農耕儀礼を見学するために、畑へ。まずは、神様への祈り。とても古い祈りの道具を取り出すと、にわかに顔つきが真剣になる村の皆さん。全員にコカの葉に配り、願をかける。この儀式では、私たちの旅の無事も一緒に祈っていただきました。儀式が終わると村人の顔に笑顔が戻り、今回は皆ででジャガイモ収穫のお手伝いも。決して派手ではありませんが、訪れた土地を知る貴重な体験となりました。
ミスミナイ村のみなさんと
感動のフィナーレ
ゴールの太陽の門に近づくにつれ、トレイルもこれぞインカの古道といった石段が多くなります。随所の現れる遺跡を通過し、いよいよマチュピチュ遺跡とのご対面。今回は、ミスミナイ村でのお祈りが神さまに通じたのか、連日お天気に恵まれ、雲や霧に一片も隠れることなく、山上に鎮座するマチュピチュ遺跡の全容をご覧いただくことができました。3泊4日、自分の足でいにしえのインカ道を踏破し、遺跡へ到達した時のよろこびは、まさに「感動のフィナーレ」と形容するにふさわしいでしょう。
誰もが一度はテレビでみた光景が目の前に
ナスカの地上絵フライト
山旅の締めくくりは世界遺産「ナスカの地上絵」のフライトです。紀元前2世紀から6世紀の間に「描かれた」とされ、その巨大さゆえ空からでないと全体像の把握が難しい地上絵は、何故、なんの目的で、どうやって絵描かれたのか、無数の謎に包まれています。実際にご覧いただくと、絵を構成していない直線や幾何学図形が無数にあり、ここ数年のうちにも新しい地上絵がどんどん発見されているそうです。ロマンに溢れた古代文明とのふれあいと、想像をはるかにしのぐ雄大なアンデスの大自然、刺激的で素晴らしい12日間となりました。
発見前にハイウェイが建設され分断された