Alpine Square / アルパイン広場
3月20日出発「アンナプルナ・ダウラギリしゃくなげトレッキング 絶景の丘の上のホテル 9日間」
5つ目の新しい倶楽部“花旅ハイキング倶楽部”
ポレポレ、サミット、ロングトレイル、山旅フォト倶楽部に続いて、2017年3月より“花旅ハイキング倶楽部”が5つ目の倶楽部として、仲間入りしました。花旅ハイキング倶楽部では、花が多く見られる場所と時期にこだわり、皆さまを世界中の花の山旅へご案内いたします。そんな“花旅”の立ち上げ企画として、このたびネパール北西に位置するアンナプルナの山麓のハイキングの企画が設定されました。8,000m峰のアンナプルナやダウラギリなどの巨峰の眺めに加え、3月上旬から4月中旬にかけて、山麓の森にはシャクナゲが咲き、ひときわ美しい時期となります。今回は、春のアンナプルナ山麓のハイキングの魅力をご紹介します。
シャクナゲを愛でながら歩く
湖畔の街、ポカラ
アンナプルナの山旅の起点となるのは、ネパールの首都カトマンズの西に位置するポカラとう街です。カトマンズから国内線に乗りポカラに着くと、まず私たちを迎えてくれたのは、雪と氷河を頂き美しく輝くマャプチャレ(6,993m)でした。ポカラは街のすぐそばにフェワ湖という美しい湖があり、湖畔のリゾートとして、そしてアンナプルナの山麓への玄関口として、国内外からツーリストやトレッカーが訪れる活気ある街です。私たちは日中、ヒマラヤの歴史的な登山にまつわる展示品を集めた山岳博物館での見学や街中での買い物を楽しんだ後、ポカラの街並みを一望する丘の上のホテルに宿泊し、翌日からのトレッキングに備え、鋭気を養いました。
ポカラ湖畔のフェワ湖
シャクナ咲くアンナプルナ山麓
ポカラを出発したあとは、陸路をキムチェまで車で移動し、いよいよ5日間のトレッキングのスタートです。今回のトレッキングルートは8,000m峰を望む絶景の展望地や、シャクナゲの森をつなぐ変化に富んだコースですが、古くから人が行き来する村と村をつなぐ峠越えのコースでもあるため、足元は良く慣らされ、景色や花を見ながら軽快なトレッキングを楽しむことができます。標高2,000m前後の場所では、濃緑の葉を持ち高さが30mにも届くような高木の森が表れます。森の中に入ってしまうと中々気がつきにくいのですが、それらの木を見上げると、桃色や紅色の鮮やかな花々が天に向かって咲いていました。実はこの木こそがネパールの国花にもなっているシャクナゲの木だったのです。私たちは時、にはトンネル状に花を咲かせるシャクナゲの森を抜けながら8,000m峰の展望地を目指しました。そしてシャクナゲの他には、サクラソウやラン、リンドウの仲間などが咲き、花旅を満喫することができました。
トレイルに落ちたシャクナゲの花びら
絶景の展望地と心温まるシェルパの方たちとの交流
日程4日目の朝、ヘッドランプで足元を照らしながら、8,000m峰の展望地、プーン・ヒルを目指しました。空を見上げると、こぼれ落ちそうな数の星が闇夜に冴え冴えと輝いていました。あたりが白み始めたころにプーン・ヒルに到着し、太陽が昇るのをしばし待ちました。薄闇の中には既にアンナプルナやダウラギリが鈍い光を反射させながらその巨大な山体をあらわにしていましたが、陽光がそれらの山に差し込んだ瞬間、歓声とともに、光り輝く美しい山頂や稜線が曙色の空に浮かびあがりました。
念願の8,000m峰の展望を果たし、最終日の下山をだけを残したその日の夜は、宿泊したロッジで、旅をサポートしてくれたネパール人のシェルパの方たちのとのお別れパーティーを開きました。道案内や食事の準備、荷物の運搬など、彼らのサポートなくして、ネパールのトレッキングは成り立ちません。訪れるたびに暖かな笑顔で迎えてくれ、見送ってくれるシェルパの方たちとの再会を楽しみに、ネパールにお越しになるお客様も多くいらっしゃいます。今回も全力で、そして暖かく私たちをサポートしてくれたシェルパの方たちに感謝しながら、別れを惜しみささやかなパーティーを開きました。ネパールの民族楽器の調べに合せ、トレッキングの最後の夜を歌と踊りで楽しみました。
ネパールの山旅では、その比類なき山岳景観だけでなく、麓にひろがる素朴な田園風景やシャクナゲの森、そして暖かなシェルパの方たちのおもてなしなど、他の山旅では味わえないトレッキングの魅力がつまっています。ぜひ皆さまもネパールの山旅にお越しください。
シェルパとのお別れパーティー