Alpine Square / アルパイン広場
7月16日出発 「ツールド・モンブラン・ゆったりトレッキング 11日間」
「ツールド・モンブランとは」
ツールド・モンブランはフランス・イタリア・スイスの三ヶ国を巡りモンブラン山群を一周する壮大なロングトレイルです。アルプス最高峰のモンブラン(4810m)をはじめ、林立する針峰群の姿はまさに「圧巻」の一言です。また、眺める角度によってまるで別の山のように次々に変化する姿が楽しめるのも、このコースの魅力のひとつです。この夏、9名のお客様とともにこの「ツールド・モンブラン」を歩いてきました。トレッキング初日は、シャモニを起点に足慣らしをかねて、モンブラン山群の対面にあるフレジェールからプランプラまでの日帰りハイキングを楽しみました。目の前に迫るモンブラン山群の白い峰々は、溜息が出るほどの美しさでした。そして「これからあの山を歩いて一周するぞ!」との思いがこみ上げ、心地よい緊張感に包まれました。
フレジェールからプランプラへ
「歩いて国境を越えよう!」
「ツールド・モンブラン」の魅力の一つは、“歩いて国境を越える”ことだと思います。トレイル上には全部で6つの峠、7つの谷がありますが、早速、トレッキング2日目にはフランスとイタリアの国境、セーニュのコル(2516m)を越えます。峠には国境を示す石の道標が一つあるだけです。峠の背後にはモンブランの南壁が聳えています。シャモニの町から眺めた、たおやかで女性的な山容のモンブランが、荒々しい男性的な山容に変化し、皆さん驚いていました。島国の日本で育った私たちにとって、自分の足で国境を越えることはとても貴重な経験ではないでしょうか。目に見えない国境をまたいで、みんなで集合写真を撮り、大いに盛り上がりました。
セーニュのコルで集合写真!
「山小屋の魅力」
道中ではいくつもの山小屋にお世話になりました。造り、雰囲気、そして周囲の景観など、何一つとして同じも小屋はありませんでした。どの小屋でも手の込んだ自慢の料理が振る舞われ、お客さまからは「想像していたよりとってもおいしい!」とのうれしい声も。各地の名産チーズをつまみに、毎晩ワインで乾杯する楽しい宴が続きました。そして、山小屋を一歩外に出ると、目の前にはモンブラン山群の山並みが広がっています。イタリアのエリザベッタ小屋は、眼前に氷河の末端が迫るという絶好のロケーションに建てられています。夕暮れのオレンジ色に染まる山々をゆっくりと眺められるのも、山小屋泊ならではの贅沢な時間ですね。
氷河を間近にのぞむエリザベッタ小屋
「達成感こそがロングトレイルを歩く醍醐味!!」
イタリア側からはグランドジョラスの南壁を間近にのぞむことができました。アルプスに咲く花々は最盛期を迎え、色とりどりに咲き誇り、毎日、私たちを足下から元気づけてくれました。カウベルの音が鳴り響く、牧歌的な景色に気分も高まり、皆で鼻歌を歌いながら、毎日楽しく歩くことができました。そして、歩き続けて7日目、いよいよ旅のクライマックスでもあるスイスとフランスの国境、バルムのコルに越えると、再びモンブランが私たちを出迎えてくれました。真っ白に輝くモンブランと眼下にシャモニの街が見えた時には、感嘆の声があがりました。歩き続けて7日間、無事に事に完歩できた達成感が、皆さまを最高の笑顔にしてくれました。
バルムのコルから