Alpine Square / アルパイン広場
スペイン最高峰Mt.テイデ(3,718m)登頂と花咲くカナリア諸島
カナリア諸島とは
カナリア諸島はアフリカ大陸から西に115Km、大西洋モロッコ沖合に浮かぶ火山活動できた7つの島々 です。年平均気温は21℃、温暖な気候に恵まれ、「常夏の楽園」と呼ばれる南ヨーロッパの人気リゾートです。スペイン最高峰のテイデ山(3718m)はカナリア諸島・テネリフェ島にあり、今回はみなみらんぼうさん同行のツアーで訪れました。まずは足慣らしも兼ね「マスカ溪谷」のハイキングへ。標高差600mを下り、徒歩と船でしか行けないマスカビーチへ向かい歩きます。溪谷内にはカナリアヤシ(通称フェニックス)やリュウゼツラン、ウチワサボテンなどが生え、日本とはまったく異なる景観にみなさん興奮されていました。
マスカ溪谷ハイキング
スペイン最高峰(Mt.テイデ3,718m)登山(テネリフェ島)
「貿易風の影響で標高1500m以上の場所は年間330日が晴れるんですよ!」という現地ガイドの話の通り、見事に快晴のもとでの登山となりました。しかも6月は花のベストシーズンです。山麓には「固有種ウィルドプレッティ」というムラサキ科のカナリア諸島を代表する花がニョキニョキと咲いていました。登山は1泊2日の山小屋泊で、初日は標高差約900mを登ります。テイデ山は富士山のようなコニーデ形をした火成岩からなる独立峰です。スミレや菜の花が一面に咲く以外は荒涼とした登山道をゆっくり登ります。 アルタビスタ小屋(3,260m)に1泊し、翌日は未明に出発。ヘッドランプの灯りを頼りに山頂を目指します。徐々に空が白みはじめ、山頂付近のガレ場を通過し、無事登頂。山頂からはカナリア諸島の他の島や大西洋など360度の大展望を楽しみました。
大展望のテイデ山頂
ゴメラ島ハイキング
テイデ山の翌日はテネリフェ島からフェリーで50分のゴメラ島を日帰りで訪れました。到着後、専用車でぐんぐん標高を上げると、開放的で深い溪谷と尾根のコントラストが絶妙な景観に車内では「おー!」というざわめきが起こりました。まずは約1時間程度のハイキングで最高点のアルト・デ・ガラホナイ(1484m)を往復しました。トレイル脇には花が咲き誇り、海風を感じながらの山歩きとなりました。午後は月桂樹の森を抜け、ヘッドランプを点けて膝下まで水に浸かりながら水路の洞窟を歩いたり、様々な体験にツアーは大盛り上がりです。ランチで食べたゴメラ島名物ウサギのローストもとても好評でした。フェリーが寄港するサンセバスチャンの町はかのコロンブスがアメリカ大陸を発見した際などに、水などを補給するため立ち寄った重要な中継点となった場所で、歴史を感じさせる素敵な町でした。
ゴメラ島から望むMt.テイデ
フラワーカーペット祭り
今回のツアーでは古くからテネリフェ島のラ・オロタバで1年に1回開催されるフラワーカーペット祭りも訪れました。この祭りはすべて生花で作られており、町の住民の方々が朝早くから1日で仕上げていく様子を脇から見学します。幼馴染や会社仲間などで構成された各グループが自分たちの区画を担当し、一生懸命描いている模様はとても感動的でした。私たちが日本から来たことを伝えると、区画の中に招いていただき、大人数で集合写真を撮影しました。ツアー最終日は世界遺産のラ・グーナ地区を観光し、夕陽の美しいレストランでラストディナー。夕食後も一部のお客様たちと深夜まで踊り明かしました。カナリア諸島は日本から遠く訪れる日本人もまだ少数ですが、「ここにしかない絶景」が広がる数少ないエリアであると実感しました。
フラワーカーペット集合写真