Alpine Square / アルパイン広場
2015年7年催行「モンベル×ATSコラボ企画」グリンデルワルト&ツェルマット滞在ハイキングと世界遺産アレッチ氷河10日間
●モンベル×アルパインツアーコラボ企画
今年も桜前線の北上がニュースになる季節となりましたが、日本と同じ北半球のエリアに位置する世界の山々も、まもなく雪解けの時期を迎え、そして夏山のシーズンが始まります。今回は昨年、総合アウトドアメーカー・モンベルとアルパインツアーのコラボレーションコース実施し、わたくしがご案内しましたスイスの山旅について、ご紹介します。
昨年はA、Bの2コースとも大好評でした
●天を突く名峰を仰ぎ見る麓の村へ
東京から飛行機をと電車を乗り継ぎ、この日の目的地である標高1600mのツェルマットに到着したころには、はや旅の2日目の夕方を迎えようとしていました。電車の終着駅でもあるツェルマット駅のプラットホームに降りた途端、からっとした高原の空気が私たちを包み、アルプスに足を踏み入れたことを実感させてくれました。石畳の目抜き通りをホテルに向かって歩くと、氷河の雪解け水が流れる川に架かった橋の中ほどで、旅行者がみな上流の同じ方角に顔を向けているのが目に留まりました。私たちも同じように、川の上流に体を向けると、一瞬の間があったのち、歓喜が沸き起こりました。なんとそこには名峰マッターホルンが天を突くように聳えていたのです。
マッターホルンを仰ぎ見るツェルマット
●アルプスの名峰を仰ぎ見るハイキング
翌日からは、いよいよ待ちに待ったハイキングに出かけました。スイス・アルプスの山々には登山電車を始め、ゴンドラやリフトなどが縦横無尽に張り巡らされ、麓の街から山の上までは、なんと乗り物の力だけで、雄大な景色の広がる山の上までアプローチすることができます。そのおかげで、今日は名峰を、明日は氷河を、明後日はアルプスの花々をと、麓の山岳リゾートに滞在しながら毎日ダイナミックにアルプスの自然を楽しむことができました。今回のコースでは、マッターホルンを有するツェルマットとアイガー、メンヒ、ユングフラの三山に囲まれたグリンデルワルトの2つの山岳リゾートの滞在に加え、ヨーロッパ最大の氷河・アレッチ氷河を抱くリーダーアルプを訪ずれ、ハイキングを楽しみました。
アイガーを見ながら花咲くトレイルを行く
●アイガーを見上げるグリンデルワルトでディナーパーティー
今回はアルパインツアーとアウトドア総合ブランドのモンベルとのコラボレーション企画として、3つのツアーがスイス・アルプスの各地のハイキングをご案内しました。3つのコースは、ハイキングコースや宿泊地も別々でしたが、ハイキング中や街中では何度もすれ違い、しまいには出会うたびに懐かしい旅の仲間に出合えたような、心地の良い連帯感が生まれていました。旅の終盤には、グリンデルワルト村でディナーパーティーが催さました。パーティーではアイガー北壁の日本人第二登を果たされた、モンベルの辰野会長が当時のエピソードを交えながら、今にまで続く村の方との心温まる交流などについて紹介があった後、村の方によるヨーテルが披露され、私たちも負けじと、辰野会長の奏でる笛の音に乗せて日本の歌でお返しをするなど名峰アイガーを仰ぎながら、忘れられない素敵な時間を過ごすことができました。
笛の音に乗せて日本の歌で返礼