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米国本土最高峰Mt.ホイットニー登頂10日間

米国本土最高峰Mt.ホイットニー登頂10日間

ホイットニー登頂ツアーへ同行して参りました

9/1出発で、アメリカ本土最高峰の、ホイットニー山登頂のツアーへ同行して参りました。ホイットニー山はカリフォルニア州のシエラネバダ山脈に聳える標高4,421mの高さをほこる山です。アメリカ本土の山といえば中部にあるコロラド州のロッキー山脈が有名ですが、シエラネバダ山脈は日本よりも面積が広いカリフォルニア州を南北に縦断し、実に600㎞以上も連なる大山脈です。そしてホイットニー山の山頂は、同じくシエラネバダ山中にあるヨセミテを起点として、全長340㎞の長さにも及ぶジョンミューア・トレイルのゴール地点にもなっています。この山頂を、5泊6日のテント泊のトレッキングで目指します。

 

▲5泊6日でホイットニー登頂を目指す▲5泊6日でホイットニー登頂を目指す

シエラ・ブルー

ホイットニー周辺は雨の少ない地域ですが、なかでも8月~9月は天気が安定し、真夏に比べれば熱さがやわらぐトレッキングに適した時期になります。それでもまだまだ日中の日差しは強く、反対に夜は冷え込むのですが、雨の心配がないのはテント泊にはうれしいところ。今回の6日間のトレッキングでは、8月のツアーに引き続き連日快晴に恵まれました。この天気のおかげでツアーで強く印象付けられたのは、昼と夜の空の様子です。特徴的なまでに濃く澄んだ青空は、「シエラ・ブルー」とでも表現しましょうか。そして日が落ちれば一面に星々がまたたき、夜半に月が出ると地面に影がうつるほどの明かるさとなり、感動的な夜を味わうことができました。

▲特徴的な濃く澄んだ青空▲特徴的な濃く澄んだ青空

ホイットニー登頂記1 ~稜線へ~

ホイットニーの登頂日は徒歩約12時間の行程で、休憩も含めた行動時間は実に15時間にも及びます。4時半に出発し、まずは山頂に連なる主稜線(4,150m)を目指します。稜線までのトレイルは安全のためしっかりと整備されており歩きやすいのですが、道は大きく迂回してつけられており、ジグザグが長く長く続く第一の難所です。徐々に夜が明けていく中、周囲の地形が色づいて浮かびあがってきます。黙々と登りながらも美しい景色に励まされる瞬間です。

 

▲朝焼けに染まる山々▲朝焼けに染まる山々

ホイットニー登頂記2 ~稜線歩き~

稜線に着くころには太陽は上りきっていますが、冷たい風に体力を奪われないよう防寒着を再チェックして進みます。稜線上はぎざぎざに連なる岩峰を縫って歩くため、足場は岩がちでやや悪くなります。よじ登るような場所はないものの、時折手をそえながら、注意しつつ歩みを進めます。山頂までの標高差はあと300mほどですが、稜線歩きは2時間半あまり続きます。ちょっとしたアップダウンが体にこたえる第二の難所です。

▲ホイットニーに連なる岩峰群を縫って歩く▲ホイットニーに連なる岩峰群を縫って歩く

ホイットニー登頂記3 ~登頂~

岩峰群を抜けるとついにホイットニーの山頂が間近に迫ります。登りも緩くなり道もよくなるのですが、4,000mを越える山の最後のひと登りの長く感じることといったらありません。岩峰を抜けたところの休憩を最後に、一気に山頂まで向かおうと思っていましたが、山頂手前でのガイドの「休憩する?」の一言に、思わず「しようしよう!」と答えてしまいました。この後に出会った、日本に滞在経験のあるトレッカーからかけられた「もう少しですよ、がんばってください」という流暢な日本語には大いに励まされたことを覚えています。そして、アメリカ本土最高峰、Mt.ホイットニー(4,421m)へ感動の登頂を果たしました。
 
ご参加の方は、「今まででサイコーに歩いた1日だった!」とおっしゃっていましたが、皆さんの笑顔もサイコーで、サイコーの達成感にあふれていたことと思います。

▲ホイットニー(4,421m)山頂にて▲ホイットニー(4,421m)山頂にて