世界の山旅を手がけて49年 アルパインツアー

海外・国内のハイキング、トレッキング、登山ツアーのアルパインツアーサービスです。

お問い合わせ

facebook twitter

Alpine Square / アルパイン広場

【エリア紹介】 アンコール遺跡群

【エリア紹介】 アンコール遺跡群

密林に眠る神々の座・アンコール遺跡群を巡る旅へ

カンボジアのアンコール遺跡群は、国旗にもそのシルエットが描かれているように、まさに国を象徴する存在です。遺跡のあるカンボジア北西部のシェムリアップには、この遺跡をひと目見るために世界中からやって来た旅行者で賑わいます。9世紀から12世紀頃に建造されたクメール王朝時代の壮大な建造物は、王朝の衰退とともに、森の中に姿を隠しましたが、18世紀中頃にフランス人博物学者によって、世界に広く知られることとなります。
アンコール遺跡群の素晴らしさは、その荘厳な佇まいや伽藍の随所に刻まれたクメール独特の彫刻美などを挙げることができます。しかし、他の遺跡との決定的な違いは、まるで周囲の自然に溶け込んでいるかのような、渾然一体とした刹那的な佇まいにあります。熱帯に位置するカンボジアは、植物の成長が著しく、人の手の入らない遺跡はあっという間に、森に飲み込まれてしまいます。そんな光景が、時として旅行者の心を強く揺さぶるような気がします。

詳しい解説を聞きながら詳しい解説を聞きながら

王の戴冠式が行われた聖地へ

アンコール遺跡群を巡る旅では、見どころとなるスポットが数多くあるため、滞在日数が限られる場合は、訪問場所の選択に苦労します。ただ、シェムリアップ近郊の著名な遺跡だけではなく、少し足を延ばし、郊外の山間に点在するクメール王朝の発祥地とも言われる、プノン・クーレンやクバルスピアンなどを訪れるのもお勧めです。この地はかつてクメール王朝時代、王の戴冠式が行われた聖地として知られています。いずれの場所も、緑濃い森の山道を抜けると、渓谷沿いの大岩や川床にほどこされたヒンドゥーの神々やモチーフを見つけることができます。トロピカルな小鳥のさえずりと川のせせらぎだけが響き渡るなか、緑の天蓋から差し込む陽光に、浮きつ沈みつする彫刻の陰影を眺めていると、往時の人々の賑わいや、息遣いがどこからともなく聞こえてくるような気がします。ぜひ皆さんも、森に眠る神々に出会うアンコール遺跡群の旅にお出かけください。

クバル・スピアンの川沿いの遺跡クバル・スピアンの川沿いの遺跡