Alpine Square / アルパイン広場
【今日の花】 タマシャジン
アルプス山麓に咲く
アルプスの山麓をはじめ標高600m~2000mほどのヨーロッパの産地に広く分布しているキキョウ科の多年草です。名前の由来は、玉のように丸く広がりながら咲く花の形と、シャジン(沙参)は同じキキョウ科のツリガネニンジン属の根を干した生薬から来ています。和名のタマシャジンは正確にはPhyteuma orbiculare1種を指し、英名はラウンドヘッドランピオンです。私が初めてタマシャジンを見たのは、ツール・ド・モンブランの途上にあるボナッティ小屋の近くでした。ふんわりと広がった花の形と花の先端に2つ3つとくるんと突き出た繊細なめしべ、濃くつややかな紫色になんとも高貴な雰囲気を感じましたが、ガイドからドイツ語では一般にこの花の仲間はトイフスクラーレ(悪魔の爪)と言うんだよと教えてもらい驚いたことを覚えています。
モンブラン山麓にて