Alpine Square / アルパイン広場
【今日の名峰】 サッソ・ルンゴ（3,181m）
ドロミテの主役サッソ・ルンゴ
本日は、北イタリアにあるドロミテの名峰サッソ・ルンゴ（3,181m）を紹介します。ドロミテとは、オーストリア国境に隣接する北イタリアの広大な山岳エリアで、ごつごつとした岩山が連なる独特な山岳景観が特徴です。約２億５千万年前には海底だった場所ですが、時間をかけて隆起し、氷河期を経て浸食され、現在のような特殊な地形を成す山岳エリアとなりました。その地質学的な特殊性もあり、2009年に世界自然遺産に登録され、今日では年間を通してたくさんの人が訪れる山岳リゾートとなりました。
そのドロミテの中でも、主役と呼べる山の一つがサッソ・ルンゴ（3,181m）です。日本語に訳すと「長い岩」という意味で、その名のとおり背の高い岩がいくつか連立しているように見えます。広大なドロミテの中でも、南チロルと呼ばれるガルデナ谷付近のハイキングコースから良く見える山です。夏には、たくさんのハイカーがサッソ・ルンゴの周りを周遊するハイキングを楽しみますが、今回は昨年スキーツアーでご案内した「セッラ・ロンダ」から見た景色を紹介します。
岩峰直下をハイキング
コース・ガイド： セッラ・ロンダ
ドロミテのスキーエリアは１２つに別れていますが、全て合わせてドロミテ・スーパー・スキーと呼び、１枚のスキーパスで全エリアを滑走できる世界で唯一の山岳リゾートです。総滑走距離は1,200km以上あり、その巨大さに驚きます。冬のスキーでドロミテを訪れたら必ず体験すべきことが「セッラ・ロンダ」です。ドロミテの中心地に位置するセッラ山塊を、スキーでぐるりと一周することができ、滑りながら360度ドロミテの景色を楽しめます。コルバラから滑り始めて、セッラ山塊を半周したころに、サッソ・ルンゴが現れます。滑るごとにどんどん近づいてくるサッソ・ルンゴや、どこまでも続くドロミテの絶景は、一度見たら忘れられません。休憩場所のセラ峠のカフェからは、目の前に大きくそそり立つ、素晴らしいサッソ・ルンゴの展望を望みます。今回は、一番スタンダードな時計回りのオレンジのコースを選びましたが、次回は反時計周りのグリーンのコースを滑走したり、ドロミテ最高峰のマルモラーダに足を伸ばすバリエーション・コースにチャレンジしたりなど、何度訪れても新しい体験ができる魅力満載なスキーリゾートです。
ドロミテはスキー天国