Alpine Square / アルパイン広場
極北の大地グリーンランドを行く!
極地探検家の足跡を体感する旅
イルリサット周辺でマンツーマンの操るイヌイットのマッシャー(そり使い)に乗って犬ぞりの旅を体感して、オーロラを観賞する、このツアーを始めたのは2004年でした。そのときのツアータイトルは「グリーンランド満喫8日間」というなんとも力の入らないタイトルでした。翌年からツアータイトルは現在の「極北に駆ける、グリーンランド物語8日間」にツアータイトルを変更しました。わかる人にはわかってもらえると思いますが、冒険家の植村直己さんの著書『極北に駆ける』のオマージュです。学生時代、『青春に山に駆けて』に始まり、いろんな山や冒険、極地探検の本を読み漁りましたが、南極大陸横断を志して、イヌイット(エスキモー)の人々に犬ぞりを習いにいく下りは、とてもおもしろく、植村さんの著書の中でも、『青春を山に駆けて』と並びたつ名著だと思います。
イヌイットの本物の犬ぞりを体験
極北の大地に生きるイヌイットの人々の知恵
先日、ジェレド・ダイヤモンドの『文明崩壊』という本を読みました。本の中で、グリーンランドのノルウェー人社会がなぜ、崩壊してしまったのかについて触れられているのですが、非常に興味深かったです。数々の気象変動を乗り越えて、イヌイットの人々は現代にいたるまで、人間にとって極限ともいえる場所で命をつないできたということに感銘を覚えます。カヤック、アノラックなど現代のアウトドア用品を発明したのはそんなイヌイットの人々でした。釘一本使わないで作り上げたイヌイットの人の犬ぞりを体験する旅は、そんなイヌイットの人々の知恵を知る貴重な機会です。
広大なアイスフィヨルド
夜空に舞うオーロラ、淡いトワイライトの光
2、3月のグリーンランドへの旅は、夜空に舞うオーロラの光、驚くほどゆっくりと変化していく朝夕の空の色などが加わって、さらに魅力的なものになります。グリーンランドの玄関口カンゲルルススアークは、長さ190kmにも及ぶ長大なフィヨルドの谷奥に作られたフィヨルドで、晴天率が高いことから冷戦時代に戦略的な滑走路が必要だったアメリカによって、基地のために作られた街でした。晴天率が高いため、オーロラ観賞も期待が持てます。お泊りいただくホテルはそのときに作られた米軍基地の建物を改装したホテルになります。シンプルですが、快適に滞在いただけるでしょう。
1時間以上も続く氷山に沈む絶景の夕陽