Alpine Square / アルパイン広場
【今日の絶景】 スイス・レマン湖地方の世界遺産ラヴォー地区
世界遺産ラヴォー地区の文化的な絶景に出会う
スイスのレマン湖はフランスとの国境にまたがる三日月形の大きな湖で、対岸にはフレンチアルプスの美しい眺めを望みます。スイスのジュラ山脈やアルプス山脈に挟まれた立地にあり、穏やかな気候と住みやすい土地柄から、古くから多くの著名人に愛されたエリアでもありました。オードリー・ヘップバーンや、イギリス生まれのチャーリー・チャップリンが、レマン湖畔の小さな村で晩年を過ごしたことは有名です。そのレマン湖の北岸に、モントルーからローザンヌにかけて、湖に向かってテラス状に連なる広大なブドウ畑があります。2,007年に世界文化遺産に認定された、ラヴォー地区と呼ばれるエリアです。ローマ時代にも遡る歴史あるワインの産地で、代々と受け継がれた昔ながらのワイン造りを、1,000年以上も継承し続けてきた希少な価値を誇ります。周りの自然と共存しながら、伝統あるワイン造りと生活を守り、価値あるワインを生み続けてきた人々の努力が、世界に類をみない文化的な絶景を生み出したのです。
数々の著名人が住みついたレマン湖畔の街
ラヴォー地区のブドウ畑ハイキングとワインの試飲
ラヴォー地区のブドウ畑の中を、縫うようにして歩ける散策路があります。歩くコースによっては多少のアップダウンはありますが、舗装された道を歩くので、通常のスニーカーでも問題はありません。気の赴くままに歩いてみましょう。途中にいくつか、各ワイン産地の村が共同で経営しているカヴォー(ワインバー)があります。カヴォーでは、さまざまな農家が造ったワインが飲めるのでおすすめです。また、ラヴォー地区の中でも、8つのワインの生産村があり、特にデザレー地区のワインは高く評価されています。それぞれの産地の特徴を見つけることも楽しみの一つかもしれません。ラヴォー地区のブドウ畑に囲まれたホテルに宿泊して、夕食のレストランで、ワインと一緒に地元のチーズや郷土料理を楽しむこともおすすめです。秋には、ブドウ畑一面が黄金色に染まり、息を呑むような絶景が広がります。ワインやグルメ好きな方には特におすすめのハイキングコースです。
ラヴォー地区のブドウ畑ハイキング