Alpine Square / アルパイン広場
【エリア紹介】 パイネ山群(パタゴニア)
一生に一度は
南米のチリとアルゼンチンにまたがり、日本の3倍ほどの大地が広がるパタゴニア地方。その中で、チリ領にある荒々しい山容の山々とターコイズブルーの氷河湖が点在する山群がパイネ山群です。最高峰のパイネ・グランデ(3,050m)をはじめ、トーレス・デル・パイネ(パイネの岩塔群)や、クエルノ・デル・パイネ(パイネの角)など、氷河によって削られた花崗岩の奇峰群は、眺める角度や時間帯によって様々な形に変化します。また、周辺にはサルト・グランデ(パイネ大滝)や、巨大な氷塊が浮かぶグレイ湖など、多くの見どころが集まっています。11月から2月の初夏から夏にかけて山麓には多くの花が咲き、繁殖期をむかえたグアナコなどの野生動物の姿をよく目にします。今は山麓に山小屋や、国立公園外にはホテルも建ち、様々なスタイルで展望を楽しむことができるようになりました。山や自然が好きな方には、一生に一度は訪れていただきたい山群です。
朝日に染まるパイネ・クエルノ
ハイキングでも、トレッキングでも
厳しい気象条件が創り出したパイネ山群の美しい自然も、夏に訪れれば、比較的簡単なハイキングでも絶景を堪能することができます。国立公園の外には、パイネ山群を望むロケーションに快適な設備が整ったホテルが建ち、お部屋に居ながらにして朝陽に染まるパイネ山群の絶景を堪能することができます。またたくさん歩きたい方には、氷河を間近に望むトレイルを歩き、山小屋に泊まりながら縦走することもできます。温水シャワーが完備され、一人ずつ確保されたベッドと、美味しい食事が提供される山小屋は、日本の小屋よりもさらに快適と言えるでしょう。日本で山歩きを楽しんでいる方であれば、パイネ山群のトレッキングは体力的に全く問題ありません。ご紹介にあたり、パイネ山群の登頂記録を調べてみたところ、パイネ・グランデの初登頂は今から60年以上も前でした。また日本人の登頂記録も1969年のものがあり驚きました。今のように簡単に情報が手に入らなかった時代、彼の地のパタゴニアに思いをはせて日本を発ったクライマーの話を聞いてみたいものです。
山麓に生きるグアナコたち