Alpine Square / アルパイン広場
【今日の花】 デイジー(南アフリカ・ナマクワランド)
“奇跡の花園”ナマクワランド デイジー咲く大地
南アフリカ北西部のナミビアとの国境を接した地域は、まるで月の表面のように赤茶けた半砂漠地帯で、ナマクワランドとよばれています。この乾燥した土地に1年のうち数週間だけ、デイジーが大地を覆い、一面オレンジ色に染まる奇跡がおこります。南アフリカは、ご存知のように日本と季節がさかさまで、8月、9月は冬から春にかかる早春の季節にあたり、春先に降る少量の雨が、それまで半砂漠の中で眠っていた種子の生命を呼び起こします。温かな風にふれて、一気に芽を出し、見渡す限りの大地をオレンジ色のデイジーが覆いつくすその様は圧巻です。ケープタウンから車で北上し大地にオレンジ色のカーペットが敷かれたような光景が目に飛び込んできます。近づいてみると、それは一斉に咲いたデイジーの可愛い花の群生でした。そのときの感動は忘れられません。同行の南アフリカ人のガイドが、「気温が少し下がっても花はとじてしまう。この景色が見れたのは、神様からの君たちへの贈り物だよ!」と言ってくれたことも忘れられない思い出です。
一面に咲くデイジー
南アフリカ・花のハイキングコース
南アフリカの春先、ケープタウンから、海岸沿いを北上する約500kmのとてつもない広大なコースでは、大変多くの種類の花をご覧いただくことができます。テーブルマウンテンからケープ半島一帯は6,000種以上もの固有種があり「ケープ植物区保護地域群」として、世界自然遺産に登録されています。中でも西岸地域北部のナマクワランドは世界屈指の野生の花の宝庫として知られています。花をテーマおに南アフリカをお楽しみいただくために、ケープタウン郊外のテ-ブルマウンテン頂上大地でハイキングを楽しみながら、山頂に生息する珍しい植物や、圧倒的な景色をお楽しみいただき、次にクランウイリアムという田舎町の郊外に広がるウエスト・コースト国立公園でハイキングをしながら、お花を愛で、最後はナマクワランドで圧倒的な数のデイジーなどのお花に埋もれるハイキングをお楽しみいただく行程がおすすめです。南アフリカはオレンジ色のデイジー(キク科)が最も有名ですが、ほかにもツルナ科、アヤメ科、ヒガンバナ科をはじめとする多様化した植物が魅力で、花好きの方には必ずお楽しみいただくことができるでしょう。
色々な彩りを魅せる