Alpine Square / アルパイン広場
冬のスイス・アルプスを歩く!
冬はハイシーズン!
「冬にアルプス?寒いし、なんだか寂しそう・・」とお考えの方もいらっしゃると思いますが、じつは現地では夏よりも冬がレジャーの本番です。
世界各国からスキーヤー、ハイカーが集まり、さまざまなアクティビティを楽しみます。街は夏以上に賑わいます。冬しかオープンしないお店もあるほど。また、スイスといえば、ロープウェイに乗って展望台に上がり、そこから下りのハイキングを楽しむスタイルが多いですが、冬にしかオープンしないロープウェイもありますので、ハイキングコースの選択肢は夏以上とも言うことができます。
白銀に輝くアルプスの名峰をみながら、静かなハイキングを楽しむ
私にとって、冬のアルプスの魅力は、真っ青な青空に映えて白銀に輝く名峰を見ながらハイキングを楽しむことです。意外に思われるかもしれませんが、スイスの冬は一年のなかで最も晴天率が高い季節です。抜けるような空の青色と、一面を覆う雪の白さのコントラストはこんなに美しいのかとあらためて驚きました。
夏にスイスを訪れたことがある方は、マッターホルンやアイガーなどの迫力にきっと驚かれたことと思います。私もはじめて夏のスイスを訪れたときは、山岳書で読んだり、写真の中でしか知らなかったアルプスの山々を見て興奮したことを覚えています。しかし、冬のアルプスはそれ以上の大迫力です。雪煙を吹き上げながらそびえ立つ山々の姿は神々しささえ感じます。山岳パノラマが好きな方には特におすすめです。
冬は夏に比べてハイカーは少ないので、夏の人気ハイキングルートもハイカーに出会うことが少なく、静かな環境で心ゆくまでハイキングを楽しむことができます。ハイキングは登山靴かスノーシューを履いて歩きます。日本では雪山というと、わかんやスノーシューを履いてラッセルしながら歩くもの、というイメージがあるかもしれませんが、スイスのスノー・ハイキングはもっと敷居の低いものです。スノー・トレイルはきれいに整地されていますので、夏道と同じ感覚で歩くことができます。スノーシューを履いてふかふかの新雪を歩くと、浮遊感がありとても面白いものです。スノーシューは現地で有料レンタルが可能です。日本から準備していただく必要はありません。また、満月を迎える日の夜にナイト・ハイキングへ行きました。感覚が研ぎ澄まされるような感じを受けて新鮮な気持ちで歩きました。天候に恵まれれば、月明かりに照らされた幻想的なアイガーやヴェッターホルンなどをのぞみながら歩くことができます。
気候、服装のこと
寒さの心配をされる方が多いと思いますが、空気が乾燥しているからか、氷点下まで下がると言っても感じる寒さは想像ほどではなく、むしろ日本の寒さの方が身に沁みるかもしれません。グリンデルワルト在住の現地ガイドも「スイスよりも日本のほうが寒い」と言っていました。天気が良い日は、ハイキング中は汗ばむほどです。また、ホテルやレストランなど建物の中は暖房が効いていますのでご安心ください。ハイキングの服装は、さっぽろ雪まつりに行くような服装を目安に考えていただければ良いと思います。上下の下着(長袖、長ズボンタイプをおすすめします)、中間着(フリースなど)、オーバージャケット(雨具で兼用可)、オーバーズボン(雨具で兼用可)などです。なお、私は東京に住んでいるのですが、現地ではふだん東京で着用している服装に上下のタイツを足して過ごしました。