Alpine Square / アルパイン広場
【今日の花】 ヒマラヤを彩るシャクナゲ(ネパール)
ヒマラヤを彩るネパールのシャクナゲ
ネパールの国花をご存知でしょうか?それは深紅のシャクナゲです。現地ではラリーグラスと言われています。3月から4月に標高2,000mから4,000mのヒマラヤの山肌を赤やピンク色に染めます。なかには10mを越える大木もあり、花も手毬のように大きく見事なものです。この季節には、シャクナゲと神々の座とも呼ばれているヒマラヤ山脈を楽しもうと、世界各国からトレッカーがネパールへやってきます。シャクナゲが満開のトレイルをトレッカーやシェルパ、ポーターが“ナマステ”と挨拶を交わしながら、行き来しています。私も初めて訪れたときには感激して、赤やピンク色のシャクナゲとアンナプルナ山群の6,000mから8,000mの白く気高きヒマラヤの山々を何枚も夢中になって写真に収めました。また、山中のトレッカーロッジのテーブルには、シャクナゲがそっと飾られいることがあり、オーナーの粋な心くばりには嬉しくなりました。
ゴラパニからのぞむダウラギリⅠ峰
ゴラパニまでのトレッキングコース
アンナプルナ方面のヒマラヤの展望地にゴラパニという場所があります。ゴラは馬、パニは水という意味で、馬の水と言われるこの土地は、昔からチベットとネパールの交易路でジョムソン街道の宿場町として有名です。ゴラパニまでは、まずネパールの首都カトマンズから国内線か車でポカラという街まで入り、ポカラからガンドルン村の周辺までの悪路を車に揺られ、そこからトレッキングでアプローチするのが一般的です。シャクナゲのシーズンには、まるで花園のようなトレイルを歩きます。ガンドルンからタダパニ、ゴラパニへのトレッキングコースはアップダウンが連続し、歩くのは大変ですが、山が赤やピンク色に染まり、疲れも忘れてしまうほどです。またゴラパニから1時間ほどの展望地プーン・ヒルは、ダウラギリ山群からマナスル山群までの大展望を楽しむことができます。日本から8日間というコンパクトな日程でネパール・トレッキングを楽しめるのも魅力です。
現地ではラリーグラスと呼ばれる