Alpine Square / アルパイン広場
【今日の絶景】 夜空に舞う神秘のオーロラ
一生に一度は見たいオーロラ
極北の夜空に舞う神秘的なオーロラ。みなさんも一度は見てみたいと思われたことがありませんか。オーロラの名前はローマ神話の「暁の女神アウロラ(Aurora)」に由来しています。一説によれば、17世紀にガリレオ・ガリレイがこの現象を太陽の反射光と説明しようとし名付けたと言われています。現代では、太陽風のプラズマが地球の地磁気に沿って急降下し、大気中の酸素原子や窒素原子のエネルギー値を高めて発光する自然現象と考えられるようになりました。南極探検で有名なロバート・スコットは日記に「折り畳まれ、揺れる光のカーテンが空に立ち上がり、そして広がり、ゆっくり消えて行く。かと思うと、また生き返る。このような美しい現象は、大自然への畏敬の念を持たずに見ることはできない。」と残しています。地球上でオーロラがよく現れるのは、オーロラベルトと言われる緯度60度~70度のドーナツ状の地域で、北半球では北欧、カナダ、アラスカがそれにあたります。
月光とオーロラの共演
オーロラの見える季節と場所
オーロラ現象そのものは、大気圏外で季節や天候に関係なく一年中発生します。ただし人が目にするためには、暗い夜で空が曇っていないことが前提条件となります。北半球のオーロラベルトの地域は緯度が高く夏は白夜となりますので、夜が長い秋から冬が見やすく、加えて晴天率も重要です。これまで私が訪れた、ノルウェーのトロムソやセニヤ島、スウェーデンのアビスコ、フィンランドのキルピスヤルヴィ、カナダのクルアニ国立公園やイエローナイフ、アラスカのフェアバンクスやチナ・ホットスプリングスはオーロラ鑑賞に適しています。これらの中にはオーロラ観測所が設けられている所も多く、晴天率が高いことを裏付けています。オーロラの光は想像以上に淡く、初めて見る方は写真との違いに驚かれるでしょう。出現の仕方や時間、程度や色も様々で同じものを二度見ることはないと言われています。
日中は絶景ハイキングへ