Alpine Square / アルパイン広場
【今日の花】 エーデルワイス(東チロル)
登山愛好者に愛された「エーデルワイスの歌」でおなじみの花
ドイツ語で「気高い白」という意味の花名で、なかなか気難しい高嶺の花であるかのようなイメージのとおり、スイス・アルプスでは野生株を見ることは希少となりましたが、園芸種の栽培は盛んで、家の窓辺や花壇では見かけます。野生種もハイキングの達人にとっては、あるところにあることは知られており、それぞれ秘密の場所を知っているのです。写真は私の秘密の場所、東チロルのオーストリア最高峰・グロースグロックナーの麓で撮ったものです。日本では仲間のハヤチネウスユキソウが有名ですが、このエーデルワイスの仲間はヨーロッパ各地から中央アジア、パミール、ヒマラヤ、東チベットまで分布し、ニュージーランドには亜種もあります。東チベットにおいては放牧地一面に牧草とともに咲き誇り、ヨーロッパの気高さとは違って身近な野草と言えるほどです。
東チロルの山でみつけたエーデルワイス
ハイキング・ガイド:オーストリア最高峰・グロースグロックナー山麓へ
ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』ではオーストリアの象徴としてエーデルワイスの歌が紹介されたこともあり、オーストリア・チロルでエーデルワイスを見たいというご要望は多いのです。そんなイメージにぴったりのオーストリア最高峰とともに愛でることができる場所をこっそりご紹介します。「キリストの血」という意味の村、ハイリゲンブルートから絶景のグロースグロックナー山岳道路を利用して終点のフランツ・ヨーゼフ・ヘーエ(2,451m)へ。ここからはオーストリア最高峰、グロースグロックナー(3,797m)とオーストリア最大の氷河、パステルツェ氷河を一望にできます。ここを起点に氷河に沿ってハイキング道「ガムスグルーベンヴェーク」や「パノラマヴェーク・カイザーシュタイン」が伸びています。このハイキング道中で注意して目を凝らすとエーデルワイスの株を見ることができるでしょう。陽気なマーモットに出くわす頻度の方が多いかもしれませんが、それも合わせて貴重な体験となることでしょう。
オーストリア最高峰グロースグロックナー