Alpine Square / アルパイン広場
【エリア紹介】 世界で最も美しい谷と称されたランタン谷(ネパール)
“世界でもっとも美しい谷のひとつ” ランタン谷
ランタン谷を紹介する上で、イギリスの偉大なヒマラヤ探検家ビル・ティルマンは欠かすことはできません。1936年、インド第二の高峰のナンダ・デヴィ(7816 m)に挑み、成功をおさめました。これは1950年にアンナプルナⅠ峰が登頂されるまで、人類が登頂した最高峰でした。その後、イギリスのエベレスト遠征隊の隊長を務めるなど、ヒマラヤ登山の歴史に名を残す人物です。その彼が、“世界でもっとも美しい谷のひとつ”と賞賛したのがランタン谷で、その名が世界へ広まりました。ランタン山群は、ネパールの首都カトマンズの北60kmに位置し、カトマンズからもっとも近いヒマラヤです。それにもかかわらず、人気の高いエベレスト街道やアンナプルナ山群に比べると圧倒的に訪れるトレッカーは少なく、静かなトレッキングを楽しむことができます。さらに展望地とヒマラヤの高峰の距離が近いため迫力の山岳展望が魅力です。
夕陽に染まるガンチェンポ
ランタン山群トレッキング
ランタン山群は、8,000m峰こそありませんが、ピラミダルな山容の主峰ランタンリルン(7,225m)、特徴のある鋭い岩峰が天を突くキムシュン(6,760m)、ヒマラヤ襞が美しい雪峰ガンチェンポ(6,387m)、砦のような山容のランシサ・リ(6,427m)など秀峰にはこと欠きません。ランタン山群へのアプローチは、カトマンズからヘリコプターを利用することが多く、空からはランタン山群はもちろん、マナスル山群などのヒマラヤの大展望が広がります。トレッキングの出発地点となるゴラタベラ(3,010m)から氷河によって浸食された広大なU字谷をつめていきます。高所順応のためにゆっくりと進みます。最奥の村であるキャンジンゴンパは雪山と氷河に囲まれた360度の展望が開けた場所です。さらなる展望を求めて絶好の展望ピークへ登るとランタン山群最高峰のランタンリルンが目の前に聳え、眼下にはリルン氷河を望むことができます。ランタン谷の美しい景観をぜひお楽しみください。
360度の展望が広がるタルチョーピーク