Alpine Square / アルパイン広場
【エリア紹介】 尖峰ひしめくブランカ山群(ペルー)
ブランカ山群とは?
南米大陸を縦断し、南北8,000Kmにおよぶアンデス山脈において、最も規模が大きく迫力のある山群がブランカ山群です。ペルー北西部に南北200Kmに渡って連なり、同国最高峰ワスカラン(6,768m)をはじめとした6,000m峰が約40座、5,000m峰にいたっては500座がそびえたちます。このエリアの特徴は標高が高い場所まで発達した車道を利用して、山麓に住む人々の暮らしが「山」と密接に共存していることです。私たちがこの地を訪れる場合は通常、ペルーの首都リマ(標高0m)を朝、車で出発し午後には標高4,050mのコノコーチャ峠を越えます。車窓からは斜面いっぱいに広がるトウモロコシやトウガラシの畑がパッチワークのように点在する景色を望むことができ、自然と人とが絶妙なバランスで作り上げたその景観に、訪れる人々は期待と希望で胸を弾ませます。いくつものカーブを走り、ようやく峠を越えると草原の先に氷雪を抱いたブランカ山群が突然姿を現します。
日帰りハイキングで絶景を堪能
トレッキング天国ブランカ山群
ブランカ山群でのトレッキングルートは無限大にあると言えます。主な要因は標高5,000mまで車道が達していることがあげられます。富士山より遥かに高い場所まで車で上がれるため、私たち日本人が日常では決して目にすることができない山景色を堪能することができます。車を降りて散策するだけでも、山が間近に迫り、手の届きそうな距離に氷河が広がっています。そのため、この地を訪れるトレッカーは簡単なアプローチで体力に合わせたトレッキングを楽しむことができます。テント泊のトレッキングでは十分な高所順応の後、ワスカラン、タウリラフ、アルパマヨといった世界的名峰に取り囲まれた美しい谷を歩くことができます。まるで絵画のような山容が次々と展開していく様子は、決して他では味わうことができないトレッキングを体験できます。体力に自信のない方は車を存分に利用した軽ハイキングでも十分にお楽しみいただけます。ブランカ山群は私の一押しです。
草原から眼前に迫るワンツァン峰