Alpine Square / アルパイン広場
【エリア紹介】 サンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン)
サンティアゴ・デ・ コンポステーラとは?
9世紀の初期、キリスト12使徒のうちの一人で聖人と崇敬される聖ヤコブの遺骸がスペイン北西部ガリシア地方で奇跡的に見つかりました。当時この地で盛んだったキリスト教徒のレコンキスタ(国土回復運動)とあいまって、この地(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)は、ローマ、エルサレムと並ぶキリスト教の3大巡礼地となりました。以来、時代によって波はあったものの毎年何千、何万人ものキリスト教徒がこの地への巡礼路を辿りました。12世紀の全盛期には修道院やホスピスなどが整備され巡礼者の安全が確保され、ヨーロッパ各地から毎年多くの人々が巡礼に訪れるようになりました。1993年にはその価値が認められ、巡礼路がユネスコ世界遺産に登録されています。道自体は田舎道で、標高差は多い日でも300mあまりですので、長い距離を歩くことができます。ツアーでは宿泊するロッジからロッジへは毎日荷物(スーツケース)を回送しますので、その日に行動中に使用するものだけで大丈夫です。
歓喜の丘
「グリーン・スペイン」と呼ばれる緑豊かな巡礼路
数あるサンティアゴ巡礼路の中で最も巡礼者に歩かれる「フランス人の道」は、フランス国境のピレネー山脈から総延長が約800kmあり、全てを歩くと約1カ月ほどもかかります。ツアーでは「フランス人の道」のハイライトとなる巡礼の最後の部分を、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで合計105kmを通しで歩き、大聖堂の前でゴールを迎えます。巡礼路のあるスペインのガリシア州は「グリーン・スペイン」と呼ばれ、スペインの中でも特に緑豊かな地方です。スペインの国土の大半は、地中海性気候のため比較的乾燥する地方が多いのですが、大西洋岸に位置するガリシア州は、雨の恵みにより冬の季節をのぞいた春から秋にかけて緑に覆われた大地となっています。雨といっても、日本と比べて降水量は少なく、また雨のシーズンは冬となりますので、歩く頃は天気の心配は不要といえるでしょう。5〜6月は数多くの花が咲く道を歩き、10月にはブドウや栗が実り、収穫の様子を見ながら歩きます。春と秋、どちらの季節もおすすめです。多くの巡礼者と交流しながら、同じゴールを目指す。登山とは違った魅力あるロングトレイルです。
北スペインを歩こう