Alpine Square / アルパイン広場
秘境ギアナ高地、ロライマ山・ヘリトレッキングと世界最大落差の滝エンゼルフォール
ギアナ高地ってどんなところ?
世界最後の秘境とも言われるギアナ高地はベネズエラ、コロンビアブラジルなど6ヶ国にまたがる高地帯です。このエリアには100以上ものテーブルマウンテンが存在し、いまだ人類が踏み入れていないものも少なくありません。テーブルマウンテンは地上とは完全に隔離された状態であるため、独自の進化を遂げた固有の動植物が生息し、不思議な世界が広がります。その中でも、テーブルマウンテンの最高峰ロライマ山は、SF冒険小説「失われた世界」の舞台としても知られ、水晶の原石が散らばる谷がみられるなど魅力あふれる山です。しかもこのロライマ山は岸壁の弱点をつくように登山道があり、世界中のトレッカーの憧れの的となっています。
ロライマ頂上台地でジャンプ!
ギアナ高地への拠点となる「パライテプイ」へ
北米経由でベネズエラの首都カラカスへ移動後、国内線を乗り継ぎようやく3日目にルエパに到着しました。「何ここ?」と参加者の方々から驚きの声があがります。空港といってもただのコンクリ―トの広場しかなく、あたり一面はグランサバナと呼ばれる草原帯が延々と広がっています。ポツンと寂しそうに2台並んでいたクルーザーに乗り換え、サバナ地帯を走り抜けました。初めて見る広大な景色に皆さん写真撮影に大忙しです。夕方、「パライテプイ」に到着。翌日前日までの曇り空が嘘のように太陽に照らされたロライマ山やクケナンなどのテーブルマウンテンがグランサバナの奥に鎮座する景観が広がっていました。
パライテプイから朝焼けのロライマ山
いざ、ロライマ山へ!
朝食を食べていると「バタバタバタ!」とヘリコプターの音が聞こえ、あっという間にロッジ前の広場に到着。いよいよロライマ山へ出発です。飛行時間は約15分、まっすぐロライマ山に向かいます。眼下にはグランサバナや、テーブルマウンテンから流れ落ちる滝など、「これぞギアナ高地!」といった景観が広がっています。着陸するとそこはもうテーブルマウンテンの頂上台地、風の音以外何も聞こえず、まさに「失われた世界」です。5分ほど歩くと地元のガイドが「ホテル」と呼ぶ岩がせり出した半洞窟に到着しました。この中にテントを設営し、頂上台地の拠点とします。皆さんも「ほんとにすごい!冒険をしているみたい!」と大喜びです。
半洞窟のテントサイトは快適
ロライマ山頂上台地をハイキング
ロライマ山の頂上台地はテーブルマウンテンといっても起伏があり、冒険気分を湧き立ててくれます。食虫植物や、天敵がいないため機能が退化した「飛べない、泳げない」カエル、一面に広がる水晶の大地など、大自然の持つ魅力が凝縮されています。あまりにも広大で、当然目印も看板もないため、ガイドなしではキャンプ地から数分も歩けばどこを歩いているか分からなくなってしまいます。その他にもポッカリ穴の開いた洞窟をヘッドランプの灯りを頼りに探索したり、岩が造り上げた天然の“ジャグジー”で泳いだりして過ごしました。その中でもテーブルマウンテンの渕から眺めた夕日はとても素晴らしく、夢のような時間を過ごすことができました。
絶景が広がる頂上台地をハイキング
ロライマ山から歩いて下山
下山はヘリコプターではなく、歩いて下山です。ロライマ山の崖っぷちに1ヶ所登山道があり、特別な技術は必要なく歩くことができます。所々頂上台地から流れ落ちる滝の下を歩いたりしながら、グランサバナへと下ります。キャンプ地に到着後は、付近に流れる小川で水浴びを楽しんだりしながら延々と広がるグランサバナを歩きました。振り返るとロライマ山がずっと見守ってくれています。そしてついにパライテプイへと戻ってきました。盛り上がりも最高潮に達し、皆でビールかけをしました。その時の皆さんの笑顔は今も忘れられません。「ロライマ山、バンザーイ!」
下山後全員で記念撮影!