Alpine Square / アルパイン広場
【エリア紹介】 西オーストラリア
まさに花の楽園
パースを中心とするオーストラリアの西海岸は、雨の多い6月~8月上旬の冬が明けると、荒野一面がワイルドフラワーで覆われる春が訪れます。‟ハード・オブ・ザ・ワイルド・フラワー・カントリー“と呼ばれるエリアを訪れ、お花畑を散策します。広大な西オーストラリアの中にあって、わずかなエリアにしか咲かない希少種リースレシュノルティアや‟シバの女王”と呼ばれる極彩色のランなど、日本では見る事が出来ない花々が咲いています。コールシーム保護区では、一面に広がるエバーラスティングが群生しており、非常に美しいエリアです。また、パースではフラワーフェスティバルも開催されている時期ですので、春の訪れを楽しむ事が可能です。この時期にしか咲かない花々との「一期一会」の出会いを楽しめるエリアです。
荒野に咲くリースレシュノルティア
西オーストラリアは“ホットスポット”
2000年、生物多様性を専門とする学者ノーマン・マイヤーズがオーストラリアの南西部をホットスポットとして定めました。ホットスポットとは、①維管束植物のうち、1,500種が固有種、②原生的植生のうち、70%以上がすでに破壊されている事と定義されており、現在では、世界中で36のエリアが指定されています。この36のエリアだけで、全世界の動植物の約60%が存在していると言われています。オーストラリアの南西部が、いかに貴重なエリアなのかが分かると思います。多くの固有種がある中で、代表的な花はレシュール・サザンクロスです。レシュール国立公園周辺のみに咲いており、花の形が十字になっています。南半球で見ることが可能な南十字星(サザンクロス)にちなんで、名前が付けられています。花色は基本的に白色ですが、赤みがかった個体もありました。他には、カンガルーポーやグラスツリー、ブルーレシュノルティアなどの多くの固有種が咲いています。
荒野の墓標と呼ばれるピナクルズ