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【エリア紹介】 アメリカ・カスケード山脈

【エリア紹介】 アメリカ・カスケード山脈

“カスケード山脈”ってどこにある?

アメリカ本土には言わずと知れた国内最長のロッキー山脈のほか、アメリカ東部のアパラチア山脈、そしてヨセミテ国立公園を含む西部のシエラネバダ山脈がありますが、カスケード山脈はそのシエラネバダ山脈のすぐ北、西海岸沿いに位置します。カリフォルニア州北部のラッセン山(3,187m)からオレゴン州、ワシントン州、そしてカナダのブリティッシュコロンビア州の南端を流れるフレーザー川近郊までおよそ1,100kmに及ぶ山脈です。代表的な山として、ワシントン州にある最高峰レーニア山(4,392m)と言えばピンくる方も多いででしょう(コーヒー飲料の名前や絵柄にもなっています)。ほかにもシャスタ山(4,317m)、アダムズ山(3,751m)、フッド山(3,425m)、セントヘレンズ山(2,549m)などの火山が連なります。アメリカ本土の歴史的に有名な火山噴火はカスケード山脈が舞台となっており、この100年間でもラッセン山やセントヘレンズ山で発生しています。

見事なワイルドフラワーの絨毯が続く見事なワイルドフラワーの絨毯が続く

“カスケード山脈”の魅力とは

カスケード山脈の中央部にほぼ平行するシーニック・バイウェイの長さは約800㎞、この長さをドライブすれば、日本の富士山や御嶽山から鳥海山、蔵王山、更には岩木山まで東北北部の火山群までを凌ぐスケールの展望が得られます。また国内でもっとも深く透明度の高いクレーターレイクの美しさ、1980年の大噴火の爪痕が残るセントヘレンズ山では、7月初旬に圧倒的な数のワイルドフラワーが咲き誇ります。そして忘れてはならないのが、レーニア山山麓やシャスタ山周辺で雪解け後に見られるベア・グラス、黄花や白花のカタクリの群落です。カスケード山脈周辺は、太平洋に近く降雨量が多いのが特徴です。冬場の降雪により氷河が発達しており、残雪や氷河を纏った山々の展望と山麓の森の緑が、いっそう美しさを引き立てます。マウントレーニア国立公園内には、中腹に絶景のロッジ、パラダイスインがあります。訪問の際には、ぜひこのロッジにご宿泊いただきたいです。

鏡のように景色を投影するクレーターレイク鏡のように景色を投影するクレーターレイク