Alpine Square / アルパイン広場
【エリア紹介】 コーカサス山脈(ジョージア)
ジョージアとコーカサス山脈
コーヒー飲料やアメリカの州名で有名な ジョージアは、旧ソビエト連邦から1991年に独立した国家です。黒海とカスピ海の中央に位置しており、東ヨーロッパと西アジアの境界で、旧名のグルジアで記憶されている方も多いと思います。隣国には南にトルコとアルメニア、東にアゼルバイジャン、そして北側にはロシアが位置しています。そのロシアとの国境を成すのが、ジョージア北部を東西に連なる大コーカサス山脈で、西の黒海から東のカスピ海まで連なります。大コーカサス山脈のロシア領内には、ヨーロッパ最高峰のエルブルース(5642m)があり、その他にも5000mにも達する高峰が連なります。ジョージア内には最高峰シハラ(5068m)のほか、方角によって大きく姿を変える怪峰ウシュバ(4710m)などの名峰が魅力です。これらの名峰を擁する北西部のスワネチ地方は1996年に世界遺産に登録されています。
中世時代の石塔が建つウシュグリ村からジョ
コーカサス山脈の魅力とその季節
夏の6~7月に掛けてはアルプスの花々をはじめ多くの花々を楽しめます。一方、ヨーロッパ・アルプスとは異なり交通機関は発達していませんので、その分もっと素朴な、そして自然の中で多くの花々を愛でることができるのが特徴です。そしてその背後にはアルプスを凌ぐ高峰が、高低差約3000m近くのスケールで連なっており、ハイキングで山々に近づいたり、訪れるエリアを変えることで、全く異なる山容を楽しめます。私が特にお勧めする季節は秋で、10月中旬にはポプラやカラマツの黄葉がゴールデンカラーに染まり、澄んだ青空と新雪を纏った山々とのコントラストは筆舌しがたい美しさです。その他にも昔ながらの住居や教会、石づくりの塔など歴史的建造物も多く、またブドウ畑広がる風景はワイン発祥の地と言われるジョージアの風景の一つです。まだまだ知られていないジョージアの魅力をぜひ訪れていただき、お楽しみください。
黄葉美しい森を抜け、怪峰ウシュバを望む展