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Alpine Square / アルパイン広場

11月22日出発 創業50周年記念特別企画「四輪駆動車で行く憧れの王都ローマンタン 探訪とジョムソン高級ホテル 10日間」

11月22日出発 創業50周年記念特別企画「四輪駆動車で行く憧れの王都ローマンタン 探訪とジョムソン高級ホテル 10日間」

四輪駆動車でネパールの秘境、旧ムスタン王国の都へ

チベット側へ少し突き出したように位置するムスタンは、かつては独立した小王国でした。1991年まで外国人の入域が禁じられ、2008年まで自治権を与えられていた王国だったため「チベットよりもチベットらしい」という文化が保持されてきました。現代も、高額な特別許可とアクセスの悪さもあって、独自に保持されてきた文化が受け継がれています。数年前まで片道5日間のトレッキングで訪れた旧ムスタンの王都ローマンタンも近年の道路の延伸を受けて、現在は四輪駆動車でジョムソンから悪路ながら1日で訪れることができるようになりました。

四輪駆動車で走破四輪駆動車で走破

ジョムソンからカリガンダキ(川)を渡ってティニ村へハイキング

ポカラからアンナプルナ・ダウラギリ山群を眺めながらの山岳飛行便わずか20分で一気にジョムソン(2,713m)へ到着しました。陸路なら悪路を8時間以上かかるので助かります。ここからカリガンダキを吊橋で渡ってティニ村(2,900m)へハイキング。ダウラギリⅠ峰(8,167m)とニルギリ北峰(7,061m)、ティリツォピーク(7,134m)を間近に仰ぐことができました。

ニルギリを正面にティニ村へニルギリを正面にティニ村へ

辺境地に建つオープンしたばかりの高級ホテルに宿泊

ハイキングで夕方日が落ちると一気に寒くなり投宿を急ぎました。ここムスタン地方の玄関口であるジョムソンに、この秋できたばかりの高級ホテル「ムスタン・マウンテン・ホーム」で、辺境の地とは思えない暖かいもてなしと快適な滞在を満喫しました。部屋からはカリガンダキ渓谷を挟んで、すぐ対岸にニルギリの連峰を仰ぎ見る絶好の場所に建ちます。室内は木造りを基調に清潔で細部まで真心こもったサービスを受けることができ、皆様とても感激していただきました。ローマンタンから戻って宿泊した際には我々だけのために、なんと日本料理のシェフがルンビニのグループホテルから2日がかりで駆けつけ、心尽くしの懐石料理を提供してくれました。

ムスタン・マウンテン・ホームの部屋からはムスタン・マウンテン・ホームの部屋からは

遥かなりローマンタン

ジョムソンから四輪駆動車に分乗して、一路、悪路を北上し、旧ムスタン王国の王都ローマンタン(3,800m)へ。数年前まで徒歩で片道5日間を要していたのが、オフロードが延びたことで、悪路ながら1日(約10時間)で行けるようになったことが今回の特別企画となりました。しかし、実際にはさらに道が修繕され約6時間でローマンタンに到着しました。車窓に広がる景観は壮大で悪路でもまったく飽きません。ヒマラヤを割った標高差5000mものムスタン地溝帯に、500万年前の河川堆積物が浸食風化されてできた驚異の地形です。「冒険ドキュメンタリー番組の主人公になったかのようだ」と、皆さん感動されていました。その荒野の中に城郭で囲まれた王都・ローマンタンが突如姿を現します。時が止まったような白亜の土の家と石畳が、いにしえのインド・チベット交易を彷彿させ、もうチベット本土では珍しくなった光景がここにありました。

荒野の中にローマンタン遠望荒野の中にローマンタン遠望

チベット高原・チャンタン高原の一角へ

ローマンタンからさらに北上すると、土林といわれる侵食地形に洞窟住居跡が点在するアッパームスタンのチョサル(3,900m)がネパール最後の村となります。ここからさらにさらに北上すると、一気に高度を上げ標高4,700m以上のチベット高原の台地の上に出ました。もうチベット(中国)の国境が近く、道路も中国の援助でつくられた快適な道です。ここはチベット高原の中でも、カイラス山などアリ地区に近いチャンタン高原の一角になります。
バナナやマンゴーが茂る亜熱帯のポカラから、氷河のヒマラヤも山々、荒涼とした侵食地形から、標高5,000mに近い広大なチベット高原まで、壮大な四輪駆動によるオーバーランドの旅でした。振り返ると珍しいアングルのアンナプルナ山群の北面が輝いていました。

チベット高原へチベット高原へ