Alpine Square / アルパイン広場
8月27日出発「南部アフリカ周遊ハイキング ナミブ砂漠セスリエムキャンプと花の楽園ナマクワランド 12日間」
世界最古といわれるナミブ砂漠
ナミブ砂漠はアフリカ大陸南部、ナミビア大西洋側に位置し、南北1200Kmにわたる砂漠です。海岸の町ウォルビスベイに着陸寸前、機窓からは砂漠しか見えず、「え?滑走路はあるの?砂漠に着陸しちゃう!」と声があがりました。ナミブとは地元の言葉で「何もない」を意味しますが、まさにその言葉がピタリとはまります。到着後は、ナミブ砂漠にしか咲かない「生きた化石」とも呼ばれるウェルウィッチアを見学したり、Dune7と名付けられた大きな砂丘に登ったり、初日からナミブの世界にどっぷりと突入していきました。翌日は中心部のセスリエムへと移動し、国立公園内でキャンプです。朝1番にはビッグダディというエリア最大の砂丘に登りました。登りは2時間、思いのほかたいへんで稜線上を砂に足をとられながら歩きます。最上部からの眺めは圧巻で、鉄分を含んだ赤砂の砂丘群が延々と広がります。「こんな景色見たことない!」と皆さんも大喜びでした。下りはなんと5分で急傾斜を一気に下山し、枯れたアカシアが立ち尽くすデットフレイへ。ここでも自然の驚異を目のあたりにしました。
生きた化石ウェルウィッチア
ナミビアから南アフリカへ陸路で大縦断
今回はナミビアから南アフリカへ陸路で移動するという壮大な旅です。移動中は大航海時代前からこの地に暮らす「サン族」を訪れました。彼らの言語は言葉の節々に“吃音”が混じり、世界中の言語の中でも稀有な言葉として知られています。キャラクターもとても愛らしく、懸命に自身の言葉とジェスチャーで生活様式を説明してくれたことがとても印象的でした。国境近くでは世界で2番目に大きいキャニオンであるフィッシュリバーキャニオンをハイキング。見渡す限りの“茶色の世界”を堪能しました。
南アフリカに入国すると、徐々に景色が一転してきます。側道にポツポツと鮮やかな花が咲いているのです。しかも南半球を南下しているため、花は北(太陽の方向)を向いており、私たちを迎えてくれているかのようです。“茶色の世界”から来た私たちは大興奮で「うわー!」と車内が盛り上がりました。
壮大なナミブ砂漠
世界に誇るお花畑ナマクワランド
「1年に僅か2週間ほど、何もない荒野を一面のワイルドフラワーが埋め尽くす場所」がナマクワランドです。デイジーやメセンンブ、キンギョソウの仲間など多くの品種が大地を埋め尽くします。国立公園に移動し、そのエリアにバスで入っていく瞬間がクライマックスです。突然前方の視界に“オレンジの世界”が出現するのです。誰もが「え?何?」と異世界を見たような気持になると思います。今年は雨量が少なく、例年の60%ほどでしたが、それでも充分にナマクワランドを堪能することができました。私たちは花咲く大地を思う存分ハイキングし、数えきれないほど写真を撮りました。世界には美しいお花畑が広がるエリアはたくさんありますが、ここナマクワランンドは世界トップクラスだと思います。ナマクワランドの他にもウェストコーストなど、お花の名所をたっぷりと巡りました。
一面のお花畑ナマクワランンド
旅のクライマックス喜望峰
ナミビアのウォルビスベイから約2,000km走り、いよいよ旅の終点である喜望峰へ。長い移動の果てに辿り着いたという思いも加担し、気分も自然と高揚してきます。ケープポイントから喜望峰までは強風に煽られながらのハイキングとなりました。波しぶきが目に飛び込んでくる程で、夕日と湿気で幻想的な雰囲気の中、喜望峰が眼下に姿を現すと、まるで壮大な冒険をゴールしたかのように、お互いを抱擁し合い、称え合い、ハイタッチで締めくくりました。ケープタウンに戻った後は、夜景も堪能しました。街の真ん中の月あかりが、うっすらと浮かぶテーブルマウンテンに「溜息がでる~」とお客様が呟いていたのが記憶に残っています。夕食は日本食レストランで新鮮な刺身盛です。オーナーは日本人で、アパルトヘイト時代から営業しており、貴重な体験を色々と語っていただきました。
喜望峰にて