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Alpine Square / アルパイン広場

6月18日出発「モンゴルの古都・カラコルムと ツェンケル・フラワーハイキング 7日間」

6月18日出発「モンゴルの古都・カラコルムと ツェンケル・フラワーハイキング 7日間」

世界一少ないモンゴルの人口密度

みなみらんぼうさん同行シリーズで13名のお客様とモンゴルに行ってきました。日本からモンゴルまでは直行便で約5時間30分、時差は1時間のため、体の負担が少なく訪れることができます。面積は日本の約4倍もあり、その大部分は果てしなく続く大草原です。人口密度が世界一少ない国としても知られており、なんと1k㎡あたり約2人しかいません。比較のために記載しますが、東京都豊島区は1k㎡あたり約20,000人ですので約1万倍となります。飛行機が首都ウランバートルに着陸した際、「モンゴルがこんなに都会だとは思わなかった」と皆さんが驚いていましたが、ウランバートルは、全人口の約半分にあたる150万人が暮らす大都会です。大草原を想像していた皆さんは圧倒されたようにバス車内から市内の様子を眺めていました。

世界一人口密度の低いモンゴル世界一人口密度の低いモンゴル

モンゴルの大草原へ

2日目以降は6台のランドクルーザーに分乗し、ウランバートルから西へ約380Km離れたカラコルムに大移動しました。市内を抜けると景色が一変し、大草原が広がる“This is MONGOL”という景観がひたすら続きます。唯一の人工物はたまにオボー(チベット仏教の道標)を目にする位です。当然のことながらトイレもありませんので、青空のもと物陰を探しながら用足しをしました。途中、草原の中に簡易テーブルと椅子を準備して羊の群れのすぐ脇で休憩しました。青空が広がり、何とも贅沢な時間を過ごすことができました。移動中は各ジープ間でトランシーバを利用しながら、和気あいあいとコミュニケーションを取り合いました。カラコルム到着後は、チンギスハーンのモンゴル帝国に思いを馳せながらデール(民族衣装)に着替えて記念撮影をしたり、世界遺産エルデニ・ゾー(チベット寺院)を見学しました。

お世話になったランドクルーザーお世話になったランドクルーザー

ツェンケル温泉周辺でのフラワーハイキング

今回のハイキングには決まったルートはありません。現地で花の咲いていそうな場所をランドクルーザーで探し、目標となる山を定め入山します。今年は満開のタイミングとなり、まさに「花園」でした。「すご~い!最高!花を踏んでしまうわ!」などと皆さんも大喜びでした。もちろん登山道はなく、花を踏みながらモンゴルの森を登りました。最後は傾斜が急になり、ハードな登山となりましたが、達成感は満点で、世界中の山を歩いてきたらんぼうさんが「今までで1番うれしい山頂だよ~!」と話しいていたのがとても印象的でした。無名峰のため“らんぼう山”と名付けました。翌日も花を楽しみながらのハイキングです。エーデルワイスをはじめ、キバナカワラマツバ、フウロ、イトハユリ、キンポウゲなど様々な種類を観察できました。特にキンポウゲの群落は圧巻で、黄色の絨毯が延々と広がっていました。

らんぼう山の頂上にてらんぼう山の頂上にて

モンゴル式“ゲル”での宿泊体験

モンゴルといえば“ゲル”をイメージする方も多いと思います。今回のツアーではウランバートルでのホテル宿泊以外はゲルに宿泊をしました。もちろんツーリスト用のゲルですのでベッドやその他の付帯設備はしっかりしています。モンゴルのツーリストキャンプはそのほとんどが各町から離れた草原や砂漠地帯に建てられています。私たちが連泊したツェンケルのキャンプは町からオフロードの草原を1時間以上進んだ草原の谷にあります。まさに絵葉書のような景色で、付近には小川が流れ、自然にできた小さな湖が点在し、遊牧民に飼育されているヤクや羊が草を食んでいました。ここには温泉も湧いており、大草原の露天風呂も堪能できます。寒暖の差が激しいため、夜はストーブを焚いてくれます。ゲルの外にベンチを置いてのんびりと過ごす時間はかけがえのない思い出となりました。

モンゴルのゲル外観モンゴルのゲル外観