Alpine Square / アルパイン広場
10月10日出発 山旅フォト倶楽部「コーカサス山脈撮影紀行 11日間」
錦秋のジョージア・スワネチ地方を訪ねる
ジョージア(旧グルジア)北西部に位置するスワネチ地方は、コーカサス山脈の懐に拓けた山岳地方にあります。山麓に点在する小さな集落には中世時代に建てられた石塔が今なお残り、周辺の山岳景観と調和し、他のどの国や地域でも見ることができない独特の景観を生み出しています。世界各国で開発が進む中、車でアプローチできる土地で数百年前の生活と変わらない光景が見ることができる場所はなかなかありません。今回は山麓全体が紅葉・黄葉に包まれる秋に訪れました。連日晴天に恵まれ、森の木々は黄金色に色づきフォトジェニックな光景がいたるところで見ることが出来ました。滞在中は毎日雲一つない晴天が続き、撮影には最高の旅となりました。
黄金色に色づいた森で牛が草を食んでいた
欧州最高所の定住村ウシュグリ村
4,000m級のコーカサス山脈に囲まれたウシュグリ村は、氷雪をまとったジョージア最高峰シハラ山(5,068m)が目前に迫り、素晴らしい山岳展望を誇ります。ヨーロッパ最高所の定住村としても知られ、村人は独自の文化や習慣、言語を守りながら生活しています。中世に激しい部族争いから家族を守る目的で建てられた塔の家は、今ではウシュグリ村のシンボル的存在です。夕方には展望の良い村の高台に出向き、真っ赤に染まるシハラを眺めながら撮影を楽しみました。この美しい山岳景観がいつまでも変わらずに続いてほしいなとカメラのファインダーを覗きながら思っていました。
中世時代の石塔が今なお建つ山村