Alpine Square / アルパイン広場
8月25日出発 山旅フォト倶楽部「インドの秘境ラダック・ヒマラヤ2つの天空の湖 撮影紀行 9日間」
チベット本土よりもチベットを色濃く残すラダック
インド北部の辺境地ラダックは、かつては独立した王国として栄え、険しい山々に取り囲まれた厳しい自然環境と1974年まで外国人の入境が許されていなかったことから、チベット本土よりもチベットらしい伝統と文化が残る貴重な土地です。極端に雨の少ない荒涼とした大地は朝夕の光のコントラストが特に美しく、岩山に建つ僧院や、オアシスが点在する渓谷、紺碧の湖、素朴な生活を営む人々など、被写体には事欠かない風景写真の宝庫です。今回はチベット国境にある2つの紺碧の湖「パンゴンツォ湖」とWWFでも保護されている希少な生態系が色濃く残る「ツォモリリ湖」の2つの湖を訪れました。信じられないほどの鮮やかな色合いを魅せた湖に心を奪われながら皆さんで撮影を楽しみました。
夕暮れ迫るラダック
偶然の出逢いも旅の楽しみ
旅は一期一会。普段の生活もそうですが、同じ場所に訪れても同じ景色はまたとなく、風や光、人々の生活などすべて違うもの。その瞬間、瞬間を捉えることが写真の面白さだと思います。今回の旅でも道中、川を渡るパシュミナヤギの群れに遭遇したり、たくさんの雲が湧き光と影の陰影が素晴らしい夕暮れを迎えた日もありました。人々との出逢いも偶然で、その時にとった写真がとっておきの一枚になったりしますよね。チベットでは破壊され失われてしまった古い僧院も当時の姿そのままで残る土地がたくさんあるのがラダックの大きな魅力。途中何度も車を止めながら、アングルを変えてたくさんの写真を撮りました。今後失われていくかもしれない光景が写真として残る喜びも感じだ旅になりました。
川を渡るパシュミナヤギの群れに遭遇