Alpine Square / アルパイン広場
10月6日出発「ドイツ・バイエルン・アルプス・ハイキングと 歩いて楽しむロマンチック街道 8日間」
森を愛する国
16の州から成り立つドイツは、実に9つの国と国境を接するヨーロッパの中心に位置する共和国です。北部は北ドイツ平原地帯、中部は盆地と丘陵地帯、そして南部にはバイエルン・アルプスと豊かな森が広がります。南西部にある常緑針葉樹の「黒い森」をはじめ、ドイツ国土には広大な森が多数あります。ドイツ人にとって森は生活に寄り添う身近なものであり、自然を愛する彼らにとってなくてはならない存在です。今回の旅では南ドイツに焦点をあて、城が多数点在する古城街道、中世の街並みが残るロマンチック街道を駆け抜けました。ポレポレ倶楽部らしくドイツの文化と滞在も楽しみながら、秋色に染まる豊かな森と迫力あるバイエルン・アルプスの山容をたっぷりと堪能してきました。
秋色に染まるドイツ
まるでおとぎの国!?
旅のスタートは学生の街、ハイデルベルク。かのゲーテも歩いた哲学の道からはオレンジ色の煉瓦屋根に統一された対岸の旧市街を望むことができ、ミサの時間を知らせる教会の鐘が街中に美しく鳴り響いていました。ドイツの街は一つ一つに歴史があり、美しく統制が整えられた街並みはまるで時が止まったかのように感じられます。日本でも人気の高いローテンブルクは中世の面影を忠実に残す街ですが、城壁に囲まれた市街を一歩抜けるとブドウ畑や田園風景が続き、穏やかな渓谷沿いのハイキングを楽しむことができました。ロマンチック街道はその名称そのままに、愛らしい街並みが連なります。今なお職人制度が残っているドイツですが、仕掛け時計や精密な木工細工など数々の名品をあちらこちらの街で見ることができました。
中世の街、ローテンブルク
黄葉輝くドイツの森ハイキング
ドイツの森が一年で一番美しく輝くのが、この秋の時期です。今回の旅ではお天気に恵まれ連日素晴らしい秋晴れの中、黄葉輝くブナの森を歩くことができました。ドイツを南下するにつれ、平坦だった大地はオーストリアと国境を接するバイエルン・アルプスの山岳地帯へと迫っていきます。色づいた森と急峻に聳える岩肌のコントラストはドイツならではの景観です。ミッデンバルトの森には沢山のハイキングルートがあり、家族連れや多くのハイカーたちで賑わっていました。私たちもふかふかの落ち葉の絨毯を歩き、栗や秋の果実を見つけながら、大いに秋を楽しみました。皆さま口々に「家の近くにこんな素敵な森があったらいいのに!」とため息。ドイツの森の美しさはまさにうらやむほどで、ドイツ人にとって森がいかに大切な存在であるかがよく分かりました。
ミッテンバルトの森ハイキング
旅の最後はドイツ最高峰へ
ロマンチック街道を抜け、白亜の名城ノイシュヴァンシュタイン城を堪能し、最後にはドイツ最高峰であるツークシュピッツェへと訪れました。標高2,961mのツークシュピッツェはオーストリアとの国境を隔てる名峰です。ゴンドラで一気に標高を上げ、頂上の展望台へ訪れることができ、気軽ながらに素晴らしい大絶景を楽しめる人気のポイントです。訪れた日もこれまた快晴で、オーストリアのチロル側に延々と山並みが続く様子を眺めることができました。展望台を楽しんだ後はツークシュピッツェ山麓のアイブ湖をハイキングしました。最後のハイキングは、皆さまに思い思い自由に歩いていただきました。木々のざわめきを感じながら、胸いっぱいに秋の空気を吸い込み、思い出に残るハイキングとなりました。最後の夜はドイツビールで乾杯し、和気あいあいと秋のドイツを心行くまで堪能する楽しい旅となりました。皆さまとの出会いにプロースト!(乾杯)
ドイツ最高峰ツークシュピッツェ山