世界の山旅を手がけて49年 アルパインツアー

日本の約23倍の面積を誇るブラジルは、人口、経済規模共に南米最大の規模を誇る大国です。広大な国土の中にはアマゾン川流域の熱帯雨林、湿地帯のパンタナールやサバナ気候であるブラジル高原など多種多様な自然環境が存在します。今回の旅ではブラジルの北部に広がるレンソイス白砂漠、南部アルゼンチンとの国境にあるイグアスの滝を訪れました。大自然の絶景が溢れるブラジルの中でも、最近人気の高まっている２つの絶景を探訪し、南北に縦断する壮大な冒険旅行となりました。地球の反対側であるブラジルへは長いフライトではありましたが、エミレーツ航空で快適な空旅を楽しみながらサンパウロへと降り立ちました。

広大な面積を誇るブラジル

まずは世界三大瀑布の一つであるイグアスの滝へと向かいました。イグアスの滝はブラジル側、アルゼンチン側と両国側から見学しましたが、角度や迫力など展望がそれぞれに違い地球のエネルギーを間近に感じることができました。中でも滝壺の真下まで迫るアドベンチャーボートには驚きました。濡れるのを覚悟で水着を装着していた私たちですが、ボートが弾き飛ばされそうな程の水量は想像以上でした。何度も何度も滝壺にアタックし、ずぶ濡れになりましたが、皆さま大絶叫で大盛り上がりとなりました。あまりの凄さに笑いが止まらない程で忘れられない経験となりました。また宿泊はブラジル側国立公園内にあるベルモント・ホテルに連泊しましたが、朝晩誰もいない静かな時間に目の前のイグアスの滝を貸し切ることができ、贅沢な時間を楽しみました。

滝壺へ向かうアドベンチャーボート

イグアスを堪能した後は一路北部のレンソイス・マラニャンセス国立公園へ。石英の細かな粒子の白砂漠広がる幻想的な風景のレンソイス白砂漠を皆さまご存知でしょうか。１０年前にはまだまだ知られていなかったレンソイスは、今では世界中から多くの観光客が一目その絶景を見たい！と訪れる人気エリアとなっています。まずは小型機のフライトで空からその絶景を楽しみました。
白く輝く砂丘群は東京都の２倍ほどの面積があると言われています。雨季明けのこの時期には砂丘の間にラグーンが出現し、白い砂と真っ青な湖の色彩が何とも言えない美しい景色を作り出していました。夕暮れ時には砂丘がピンク色に染まり刻々とその色合いを変え、レンソイスはまさに地球の創り出した真っ白なキャンバスのようでした。

夕暮れに染まるレンソイス白砂漠

旅のメインはレンソイス砂漠の２泊３日のトレッキングです。サンドバギーとロバに荷を預け、キャラバン隊のように砂丘を歩きました。１泊目は何もない砂丘にテントを張り、２泊目は砂漠の真ん中にできたオアシスの村のハンモックで寝泊まりしました。砂漠の奥地に進むと観光客はほとんどいなくなり、真っ白な世界を私たちだけで貸し切り堪能しました。レンソイスの魅力は歩いてこそ、誰もいない砂丘の景色は唯一無二の絶景でした。トレッキングのゴールは砂漠の終わりでもある大西洋です。海が遠くに見えた時は何とも言えない達成感でいっぱいでした。砂漠トレッキングに向けて皆さま地下足袋を持参してのご参加でしたが、私たちのチーム名はその名も「ジカタビーズ」。３日間歩き切って歓喜のゴールを迎え、ジカタビーズの皆さまの絆はより強くなり、笑いの絶えないにぎやかな１２日間の旅となりました。

砂漠トレッキングのスタッフ達と一緒に