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Alpine Square / アルパイン広場

6月20日出発 「名作の舞台プリンスエドワード島を巡る旅 7日間」

6月20日出発 「名作の舞台プリンスエドワード島を巡る旅 7日間」

赤土の大地プリンスエドワード島

プリンスエドワード島(Prince Edward Island、略称:PEI)に行ってまいりました。「世界で一番美しい島」と形容されることも多いこの島には、赤土の大地と緑の草原が広がり湖や灯台が点在しています。高い建物がなく広い空と優しい自然風景は、安らぎを感じる場所でした。カナダは世界第2位の大きな国土の中に10の州と3の準州がありますが、このPEIは日本の愛媛県程度の面積で人口も少ないにも関わらず州の1つに認定されています。これは、この土地がカナダ独立時に建国会議が開かれた、いわば建国の地であることに起因しています。カナダ人にとっても原点ともいえる大切な場所だと感じました。

島の絶景ポイント、ケープトライオン灯台へ島の絶景ポイント、ケープトライオン灯台へ

不朽の名作・赤毛のアンの舞台

この島を有名にしたのは、何と言っても「赤毛のアン」でしょう。2014年には、翻訳者の村岡花子さんに焦点を当てた朝の連続テレビ小説「花子とアン」が放送され注目されたことは記憶に新しいと思います。「赤毛のアン」の生みの親であるL・C・モンゴメリはこの土地で生まれ、彼女自身もこの土地を愛していました。小説に出てくる描写は、島の原風景をモデルにしている場所も多く、また、小説に出てくるアンの部屋も再現されているため、訪問した私たちも小説の中に入ったかのような不思議な感覚でした。現地ガイドの案内も重要で、例えば、モンゴメリが当初出版社へ投稿したものの見向きもされず数年置いていましたが、読み返したらやはり面白いのでまた送ったところ採用されたことや、当時貴重な紙を祖父の働く郵便局から得た裏紙を使って物語を書いていたなどのストーリーは旅に深みを与えてくれました。お客様の中には『小さい頃から小説を読んで50年憧れ続けた場所』という方もおり、感慨深いものを共有させていただきました。皆さま口をそろえて帰国後はまた小説を読んでみようと盛り上がりました。島を訪れた後に読む「赤毛のアン」は、きっと新たな発見や感動に出会えることでしょう。

アンゆかりの土地グリーンゲイブルズアンゆかりの土地グリーンゲイブルズ

国立公園ハイキングの魅力

プリンスエドワード島には魅力的な国立公園やハイキングコースがたくさんあることはあまり知られていません。今回は3カ所のショートハイキングを楽しみました。最初に訪れたグリニッジ国立公園は、湖に浮かぶ木道がつけられており浮力を感じながら気持ちの良いトレイルを歩きました。終着点にはセントローレンス湾の海が広がり水平線を眺めました。翌日は、ダルベイ国立公園で森林浴を楽しみながら歩き始めました。きれいな湧き水が出る池を見た後にアツモリソウの群落とご対面!これには皆様大喜びで夢中で写真を撮っちゃいましたね。最後のキャベンディッシュ国立公園では、島を象徴する赤土の海岸を堪能して島のゆっくりした時間を感じながら歩きました。いずれも1~2時間程度でアップダウンもほぼないショートハイキングの中で、それぞれ全く違った美しさを見せてくれました。自然が好きでゆっくり歩きたい方にはぜひ一度訪れていただきたいコースばかりです。

魅力的な国立公園ハイキング魅力的な国立公園ハイキング

島特有のこだわりの料理

島の名産ロブスターは、お一人様一尾お召し上がりいただきました。ギッシリ詰まったぷりぷりの身に溶かしバターをかけていただき絶品でした。このメインのロブスターの他にも山盛りのムール貝に舌鼓を打ちました。また、島の食事に欠かせない食材としてじゃがいもがあります。島内を車で走っているといたるところで、じゃがいも畑を見ましたが何とカナダ全土の約3割のじゃがいもがプリンスエドワード島産だというから驚きです。赤土の大地に馴染むようで、養分の関係から年ごとに場所を変えて栽培するようです。食事でもマッシュポテト、フライドポテト、ポテトパイと色んな形に姿を変え出てきましたがいずれも美味しかったです。最終日は赤毛のアンゆかりの夕食で、小説に出てくる描写を再現した食事を面白おかしく、そして美味しくいただきました。

ロブスターの夕食ロブスターの夕食