Alpine Square / アルパイン広場
6月3日出発「第93回 岩崎元郎さんと行く“地球を遠足”シリーズ スペイン最高峰テイデ山 (3,718m)登頂と 花咲くカナリア諸島 10日間」
常春の楽園、カナリア諸島
大西洋に浮かぶカナリア諸島は、スペイン本土から南に1,100km離れた7つの島からなる諸島です。日本ではまだまだ馴染みの薄い場所ですが、ヨーロッパの人々にとっては雄大な自然溢れる常春の楽園としてとても人気のあるエリアです。かつて新大陸を求め冒険が繰り広げられていた大航海時代には、かのコロンブスも寄港していた航海の中継地点として栄えた歴史的にも重要な場所でもありました。今回の旅ではスペイン最高峰を擁するテネリフェ島、ラゴメラ島、ラパルマ島の3島を訪れました。岩崎さんもお気に入りのカナリア諸島の魅力を、もっと沢山の人に知ってほしい!との思いを胸に、“地球を遠足”シリーズでは大好評だった昨年に引き続き、2度目の訪問となりました。
雲海の続くラパルマ島
ロープウェイで目指す!スペイン最高峰
火山地形の宝庫として、更には貴重な固有種が評価され2007年に世界自然遺産に指定されたテイデ国立公園の中心には、まるで富士山のような綺麗な稜線を持つテイデ山が堂々と聳えています。島は貿易風の影響で、標高1500mを越えると雲は一切なく真っ青な快晴が広がっています。“地球を遠足”では、特別企画として往復ともにロープウェイを利用し、頂上を目指しました。ロープウェイで3,550mまで一気に標高を上げると多少息苦しく感じますが、頂上まで標高差170mを、ゆっくりと登っていきます。呼吸を整え良く整備された登山道を一歩ずつ進み、ご参加の皆さま10名様全員無事登頂することができました!スペイン最高峰テイデ山(3,718m)の頂上からは眼下に幻想的な雲海、紺碧の空と大西洋が広がっていました。
テイデ山に全員登頂!
オロタバのフラワーカーペット祭り
今回“地球を遠足”ツアーでは、テネリフェ島のオロタバで開催されるフラワーカーペット祭りを見学しました。年に一度開催されるこのお祭りは、生花をふんだんに使い道路に大きな絵を描いていく、多くの観光客が訪れる人気のイベントです。お祭りは数日間の開催になりますが、フラワーカーペットが見られるのはその初日だけです。朝から人々の手によって制作が始まり、その日の夜教会でのミサが終わるとカーペットの上を司祭が行列をなして歩き、花の装飾は崩されてしまいます。細かな表現や陰影まで鮮やかな花びらで描かれる様子は実に見事でした。市庁舎の前には巨大な花の砂絵が描かれ、オロタバの人々の繊細さと器用さには驚くばかりでした。オロタバの町中を歩きながら一日だけの花の芸術を見学し、街歩きも楽しまれた時間となりました。
手作業で作られた生花の絨毯
多くの表情を持つカナリア諸島
7つの島々からなるカナリア諸島、今回はそのうちの3島を訪れましたが、島それぞれに自然環境や固有種が異なり、様々な表情を見せてくれました。テイデ山のあるテネリフェ島は、雄大な火山地形に圧倒され山頂から見た景色は人の存在を一切感じさせず他の惑星に来てしまったかのように感じました。太古の原生林が生い茂り、深い谷が印象的なラゴメラ島、「美しい島」と愛称で呼ばれる豊かな緑が輝くラパルマ島。どの島も穏やかな雰囲気に包まれ、楽園として欧州の人々に愛されている島であることがよく分かりました。大航海時代のカナリア建築がそのままに残る色鮮やかな街並みや、島ならではの新鮮な海産物やカナリアワインなどその魅力は数えればキリがない程です。岩崎元郎さんと一緒にカナリア諸島の自然、文化ともにたっぷりと堪能しながらの楽しい10日間の旅となりました。
新鮮な魚介たっぷりのパエリア