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Alpine Square / アルパイン広場

3月14日出発「南部アフリカ2つの世界自然遺産ナミブ砂漠とケープ半島ハイキング 10日間」

3月14日出発「南部アフリカ2つの世界自然遺産ナミブ砂漠とケープ半島ハイキング 10日間」

南部アフリカの旅へ

この3月にナミビアと南アフリカ、南部アフリカの2カ国をめぐる旅に、15名のお客さまとご一緒してまいりました。アフリカと聞いて皆さまどんなイメージをお持ちでしょうか。野生動物が闊歩するサバンナ、鬱蒼とした緑に囲まれたジャングルの密林、荒れ果てる荒野、アフリカ大陸にはありとあらゆる自然環境がそろっています。南アフリカ航空を乗り継ぎ、ナミビアの大西洋岸の町ウォルスベイの空港に降り立った瞬間には驚きました。小さな建物以外には何もなく、滑走路の周囲は一面砂に囲まれていてまるで砂漠のど真ん中に来てしまったように感じました。ナミビアの面積は日本の約2.2倍ですが、人口は248万人です。アフリカ大陸には53の国がありますが、なんとナミビアの人口密度は53カ国の中で最も低いのです!まさにその桁外れな広大な大地を、ナミビアに到着してすぐに実感することとなりました。

ウォルスベイ近郊は荒涼とした大地が広がるウォルスベイ近郊は荒涼とした大地が広がる

壮大なスケールのナミブ砂漠

国名の語源にもなっているナミブ砂漠の“ナミブ”とは現地民族のナマ族の言葉で“何もない土地”という意味です。世界遺産にも指定されたナミブ砂漠は8000万年前から存在すると言われている世界最古の砂漠です。一番のハイライトは砂丘の標高差世界一とも言われるビッグ・ダディへの登頂です。乾燥した砂漠の熱風に辟易しながらも、風が描いた美しい砂の稜線上を一歩ずつ踏みしめ頂上に立つことができました。眼下には延々と砂漠が広がっており、まさに“何もない”壮大なスケールの自然を感じることができました。翌朝にはDUNE45と呼ばれる砂丘の上で、サンライズ鑑賞をしました。朝日が昇ると刻々と色合いを変える砂丘は何とも言えない美しさです。国立公園内のキャンプ地に2連泊し、屋外BBQと星空観察を楽しみながら皆さまと語り合う夜となりました。

ビッグ・ダディへ登るビッグ・ダディへ登る

美しきケープ半島

旅の後半、舞台は南アフリカへと移ります。南アフリカの南西部に位置するケープタウンは、地中海性気候に似た爽やかな気候が気持ち良く、海と山に囲まれた美しい街です。ケープタウンの象徴であるテーブルマウンテンを縦走しました。遠望するとまさにテーブル!の形そのものの真っ平な台地上は、いくつものトレイルが付いている人気のハイキングルートです。道中には人の顔程の大きさもある南アフリカの国花のキング・プロテアが沢山咲いていました。テーブル状の台地を回り込んだ後は峡谷沿いを一気に900m下り、南アフリカの固有種が数多く見られるカーステンボッシュ植物園へと下山しました。翌日はチャップマンズ・ピークへと登山しました。チャップマンズ・ピークの麓は世界でも有数な景観を誇るドライブルートとして有名な場所ですが、頂上からはケープ半島へと続く美しい海岸線を望むことができました。

テーブルマウンテンの上を縦走するテーブルマウンテンの上を縦走する

旅のゴールは喜望峰!

ナミビアから南アフリカへと進んできた旅路は、アフリカ大陸最南西端である喜望峰にてゴールを迎えます。喜望峰にはそそり立つ崖以外は何もなく、“cape of good hope”の看板だけが海風の強風を受けながら毅然と立っていました。目の前に入り混じるインド洋と大西洋を眺めながら、この先にあるのは南極大陸だけかと感慨深く感じました。遥々喜望峰まで来た喜びに溢れ、皆さま笑顔での旅のゴールとなりました。最後の夜はケープ湾の新鮮な魚介を沢山いただき、最後日にお誕生日を迎えられたお客様を祝う宴に遅くまで盛り上がることとなりました。
壮大なスケールで広がるナミブ砂漠、海岸線と多様な植物が美しいケープ半島、2つの対極的な景観はまさにここ、アフリカでしか見ることのできない稀有な自然環境です。南部アフリカの魅力をたっぷりと堪能した充実の10日間の旅となりました。

喜望峰に到着!喜望峰に到着!