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Alpine Square / アルパイン広場

11月19日出発「天下の絶景・黄山トレッキングと杭州 6日間」

11月19日出発「天下の絶景・黄山トレッキングと杭州 6日間」

「黄山を見ずして山を見たと言うなかれ」

 世界の名峰を例える言葉は名山の数だけ存在しますが、世界中に無数ある山の中でここまではっきりと素晴らしいと断言された山は黄山以外には無いのではないでしょうか。日本ではトレッキングの場所としてはまだあまり馴染みのない山域ですが、中国・安徽省、上海からおよそ450km西に位置し、いにしえより文人墨客に愛され、水墨画や漢詩などの題材とされた名山で、伝説上の王、黄帝がこの山で不老不死の霊薬を飲み、仙人になったという言い伝えに基づき「黄山」と名付けられました。今回は全日空の直行便を利用し、独特の景観が広がる大絶景を満喫しました。

大迫力の岩峰をバックに大迫力の岩峰をバックに

独特の景観を生み出す怪岩の数々

 黄山に立ち並んでいる花崗岩の山々は、古生代に作り上げられたもので、氷河や風雨による岩石の浸食が約1億年以上にわたって繰り返され、現在のような断崖絶壁の景観ができあがりました。見通しのよい場所ではひたすら絶壁と怪岩の大絶景の連続です。そんな岩峰群を眺めていると、それぞれが何かに見えてきます。右の写真は黄山を代表する怪岩で、まるで空から飛んできて岩に突き刺さったかのような姿なので「飛来石」と名付けられています。写真ではそれほど大きくは見えませんが、近づくと高さ約15m、胴回り約7mと、その巨大さにビックリ。これが風雪の侵食によって作られたとは、自然の作り出す造形の不思議に感嘆するばかりです。

本当に空から飛んで来たような「飛来石」本当に空から飛んで来たような「飛来石」

まるでアバターの世界?西海大峡谷

 行程4日目(黄山トレッキング2日目)はいよいよ本コースのハイライトである西海大峡谷へ。ケーブルカーであえて下って登り返します。俯瞰する奇岩群も見ごたえ充分ですが、下から見上げる奇岩群の迫力も素晴らしいの一言。黄山のトレイルはどこもしっかりと整備されており、大きな段差もちゃんと均等な階段となっているため、歩き易いです。山肌に付けられた石階段でゆっくりと高度を稼いでいくと、徐々に姿を変えて行く岩峰群。スケールの大きな岩々に囲まれていると、水墨画の中を小人となって探検しているような、そんな不思議な感覚になりました。

先刻休憩した東屋を望む先刻休憩した東屋を望む

中国の古きよき町並みを散策~屯渓老街~

 黄山から下山後は、宋代の古い町・屯渓老街(とんけいろうがい)の石畳の街並みを散策しました。ここは宋、明、清時代の安徽省ならではの伝統建築が軒を連ね、古い家屋をそのままに、地元の名産品のお店が並びます。このエリアの名物である高山茶の香りに誘われ、そぞろ歩きを楽しめば、古き良き中国の長閑な風景の中に、変わらぬ暮らしを営む人々を垣間見ることができました。6日間という短い日程で大迫力の景観と素朴な中国を体感できる素晴らしいコースです。まだまだたくさんの自然と見所がある日本のお隣りの国に、是非ともアルパインツアーで出かけてみませんか?

古きよき屯渓老街の街並み古きよき屯渓老街の街並み