Alpine Square / アルパイン広場
11月3日出発「世界遺産の島・コモド3島ハイキング コモドドラゴンに出会う旅 6日間」
コモドドラゴンに出会う旅へ
皆さま、“コモドドラゴン”をご存じでしょうか。世界有数の島国であるインドネシアの中で、コモド島を含むわずか5島のみに生息するコモドオオトカゲ(英名:コモドドラゴン)は、世界最大種のトカゲとして知られています。成長すると3mもの巨体になるドラゴンの風貌は、まさに古代の恐竜そのものと言われています。今回、ポレポレ倶楽部の新企画として、コモドドラゴンに出会うアドベンチャーな山旅へ出かけてまいりました。赤道直下に位置するフローレス島の港町、ラブアンバジョーに滞在しながら、コモド島をはじめ、リンチャ島、パダール島と3つの島々でハイキングを楽しみました。この主要な3島を含む一帯は1991年に世界遺産コモド国立公園に指定され、絶滅危惧種であるコモドドラゴンは厳重に保護されることとなりました。ご参加の方々は皆さま「コモドドラゴンを一目見たかった!」と、熱い思いを口々にされ、私たちは意気揚々とインドネシアへと降り立ちました。
フローレス島の港町、ラブアンバジョー
珊瑚礁に囲まれた美しい島々
旅の玄関口バリ島から小型プロペラ機に乗り、わずか1時間半でコモド島への起点となるフローレス島へ到着しました。ここからは専用の高速船を使い、島々をめぐるアイランドホッピングの旅が始まります。まず訪れたのは無人島のパダール島。足慣らしに、絶景と噂されるハイキングに出かけました。丘陵地帯へ上がるとゴツゴツとした岩肌が続き、荒涼としたむき出しの大地が広がっています。照り付ける太陽に汗をかきながら進み、後ろを振り返ると…島のくびれが生み出した3つの湾を一望するなんとも珍しい景色が広がっていました!3つの湾は、珊瑚の種類によってそれぞれ砂浜の色味が異なります。まさにここだけでしか見られない絶景に、感嘆の声があがりました。ハイキングの後は、珊瑚礁が広がる海で熱帯魚と戯れながらシュノーケリングを楽しみました。島の上から眺めても、潜ってみても、その海の美しさには驚くばかりでした。
3つの湾を一望するパダール島
いよいよドラゴンとご対面!
ドラゴンに会いたい!!と逸る気持ちを抑えながら、私たちは高速船でコモド島へ向かいました。島に上陸すると、なんとレンジャーハウスのすぐ横で、至近距離でのっそりと歩くコモドドラゴンに出会うことができました。その想像以上の大きさ、迫力にはびっくり!逞しい太い足や鋭い爪、舌を出しながら重たげに顔を持ち上げる姿はなんと堂々としていることでしょう。皆さま言葉も失って(怖々と?)じっくりと観察していらっしゃいました。肉食であるドラゴンは猛毒を武器に、稀に人間を襲う事もあるそうなのですが、ハイキング中は扱いに慣れている地元出身のレンジャーが前後にサポートに付くので安心です。リンチャ島のトレッキングは森の奥深くまで進み、より自然に近い姿のドラゴンに出会うことができました。水場で身を潜め獲物が来るのを待つ姿や、卵を何週間もじっと守り続ける姿をほんの数メートル先で見ることができ、間近にドラゴンの息使いが聞こえてくるかのようでした。まるで探検隊さながらのトレッキングに、私たちは終始興奮しっぱなしでした。
コモドオオトカゲ(英名:コモドドラゴン)
魅力溢れる島の旅
キレイな海と珊瑚礁、外界から隔絶された島にひっそりと生き続けるドラゴン達、コモド国立公園周辺の島々は、手つかずの自然がそのままに残る場所でした。滞在したラブアンバジョ―の港には多くの漁船が停泊し、市場には新鮮な魚が並び活気に溢れていました。町には街灯も少なく、信号もないので夜は満点の星空が広がります。小さな島になると銀行もないので、なんとATMを積んだ船が定期的に島を渡って周るそうです。自然の恩恵そのままに、自然と共存し生活する島の人々の姿が印象的でした。今回の旅はラブアンバジョ―に住む唯一の日本人である丸山さんにガイドをしていただき、島での生活の様子も実際に聞くことができました。島から島へと船で渡り、次にどんな冒険が待っているのだろうかとワクワクする毎日でした。まだまだ訪れる人が少ないコモド国立公園ですが、野生的な魅力にあふれるこの島々を是非皆さまに知っていただきたいと思いました。
島の市場で出会った人々