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Alpine Square / アルパイン広場

9月11日出発「北アフリカ最高峰・ツブカル山登頂と幻想のサハラ砂漠オアシスで過ごす一夜 12日間」

9月11日出発「北アフリカ最高峰・ツブカル山登頂と幻想のサハラ砂漠オアシスで過ごす一夜 12日間」

異国情緒満載のモロッコ

18名のお客様とモロッコを訪れました。モロッコは異国情緒を味わうにはとても適した国です。イスラム圏である同国の朝はアザーン(礼拝への呼びかけ)が響き渡ります。街中を歩く人々は、男性はターバンを巻き、女性はヒジャブと呼ばれるスカーフを纏います。旅の始まりはマラケシュからスタート。スーク(市場)は迷路のように複雑で、幅の狭い道にはひしめき合うようにたくさんの店が連なっています。綺麗に盛られたスパイス、煌びやかに並べられたバブーシュ(モロッコのサンダル)、銀細工などが次々と目に飛び込んでくるように展開し、皆さんも長旅の疲れを忘れ楽しまれていました。特に好評だったのはフレッシュ・オレンジジュースです。マラケシュ旧市街の中心地フナ広場にはフレッシュオレンジをずらっと並べたジュースの屋台が50軒近く並びます。ガイドのカラテ氏は「店によって味が違うんだよ」と、人気の屋台に連れて行ってくれました。お馴染みのハブが音楽に合わせて壺から出てくる大道芸人なども健在で楽しい1日となりました。

モロッコのスリッパバブーシュモロッコのスリッパバブーシュ

モロッコ最高峰ツブカル山(4,167m)

ツブカル山はアフリカ大陸北西部に位置するアトラス山脈(全長2,400Km)の最高峰です。登山口となるイムリル村から2泊3日の行程で登ります。初日はベルベル人たちが暮らす村を抜け、途中りんご狩りを楽しみながら標高差約1,500mを登ります。所々に茶屋があり、ここでも新鮮な絞りたてフレッシュジュースを味わうことができます。山小屋は標高3,200m地点にあります。小屋で使うシュラフや着替えはラバが運んでくれており、ホットシャワーを浴びて同行コックが作るタジン料理をいただきました。翌日は暗いうちにスタートです。標高差1,000mを往復します。アフリカらしい茶色の岩峰をひたすら登り続けます。今回は気温がかなり低く、曇り空となった前半は体感温度が0℃程度となりました。やがて稜線に出ると天候が回復し、山頂がくっきりと姿を現しました。最後は急傾斜の尾根をゆっくりと登り無事山頂に到着しました。360度の大パノラマを楽しんだ後は往路を戻ります。滑りやすいザレ場では皆さん何度も尻もちをつきながらの下山となりました。

山頂に続く最後の登り山頂に続く最後の登り

サハラ砂漠へ①

下山後はカスバ街道を東に走り、世界遺産アイト・ベン・ハッドゥやバラの町を経由しながらサハラ砂漠へ移動しました。砂漠が近づくにつれ気温もぐんぐん上がってきます。サハラ砂漠は東西4,800km、南北1,800km、日本の国土面積の約10倍もある世界最大の砂漠です。到着日はメルズーカにある砂漠のリゾートで1泊しました。翌日は4WDに乗って砂丘を快走しました。大きな砂丘の前で下車すると「待ってました!」との勢いで皆さんは砂丘を走り回って大騒ぎです。その後は遊牧民族の家を訪れたり、ベルベルミュージックを堪能したりと砂漠で暮らす人々との触れ合いを堪能しました。午後は気温が40℃近くまで上がるためリゾートで休憩し、プールで泳いだりハマムに入ったりくつろぎの時間を過ごしました。夕方、いよいよ今回のもう1つのメインイベントである砂漠のオアシスに出発です。

楽器を奏でるベルベル人楽器を奏でるベルベル人

サハラ砂漠へ②

オアシスまでは2時間30分、地平線まで広がる砂漠に慣れないラクダに乗って進む情景に皆さんも大興奮です。スタート時は灼熱のようだった砂漠も陽が傾くにつれだんだんと赤みを増してきました。数名の方はラクダから飛び降り、踏み跡のないサラサラの砂漠を走り回りながら本隊を追いかけました。やがて周囲には建物が1つもなくなり、更に砂漠の中へと進んでいきます。砂漠は平らではなく、幾重もの砂丘が連なっているような形状のため、アップダウンがあり長時間のラクダ移動は手が疲れます。お尻も限界になった頃、ようやくオアシスに到着しました。オアシスキャンプは真ん中で食事をするために何枚も絨毯が敷かれたスペースがあり、周囲に宿泊テントが長屋のように取り囲んでいます。食後はキャンプファイヤーです。ベルベル人の太鼓の音に合わせて踊ったり歌ったりと砂漠の一夜を楽しみました。翌朝ラクダに乗って眺めた日の出の時間帯の景観は素晴らしいものでした。無音の中、数秒ごとに砂漠の色が変わっていく様は深く心に刻まれました。

サハラ砂漠のオアシスに向かってサハラ砂漠のオアシスに向かって