Alpine Square / アルパイン広場
〜現地からの便り〜 オーストリア（チロル、ダハシュタイン＆シュラードミング、グロースグロックナー）
～現地からの便り～ ヨーロッパで最も美しい村レッヒ
標高1,450mに位置するレッヒの村は、冬にヨーロッパ各国の王室がスキーホリデーを過ごしていただくリゾートです。夏は、一転して、美しい清流とアルムの牧草地に囲まれたレッヒは、ハイキング愛好家の方々にとって絶好のフィールドとなります。村の周囲には、美しい自然が広がり、数々のハイキング・コースが山々の斜面や尾根に沿って縦横に走っています。地産地消の考えのもと地元の食材をできるだけ使い、おいしいお食事を提供しています。村を取り囲むアルムの草原の景観を維持するため、ホテルを結ぶ地下通路や村全体での暖房システムなどが評価されて、毎年のように「オーストリア国家環境保護賞」を受賞してきました。また、ヨーロッパで最も美しい村の栄誉にも輝きました。ぜひ、アルムの草香る夏の季節にハイキングを愛する皆さまのお越しをお待ちしています。
文：ヘルマン・ヘルチャー（レッヒ観光局）
レッヒ村へとゆっくりと下る
～現地からの便り～ ハイカー天国サンクト・アントン
「ハイキング・トレッキングのメッカ」として知られるサンクト・アントンは3,000m級の山々に囲まれた、古くから自然との調和を求める人々によって愛されてきた街です。
高山植物が咲き乱れ、草花の甘い香りが一面に広がり、牛がのんびりと草を食む。そして遠くには美しい氷河が展望できる、そんなのどかなチロルの夏をぜひ、五感を使い、ハイキングやトレッキングで心行くまで味わってください。
日本にアルペンスキーを初めて広めたハンネス・シュナイダー氏はサンクト・アントンの人でした。彼が1930年日本で初めてアルペンスキーの講習を行ったのが長野県の野沢温泉でした。これを縁に、野沢温泉とサンクト・アントンは1971年に姉妹提携を結び、現在まで盛んに草の根交流などが行われています。私たちにとって、日本はアジアの一国ではなく、「遠くて近い」友人なのです。日本からの友人のみなさんを心から歓迎します。
文：ミリアム・シュール（サンクト・アントン観光局）
アルペンローズが咲き誇るトレイル
～現地からの便り～ ザルツブルク州へようこそ
こんにちは。私たちは昨年、ザルツブルクが舞台となったミュージカルの名作映画『サウンド・オブ・ミュージック』の製作50周年を記念して、映画の名前をつけたハイキング・トレイルを造りました。場所は映画の中で最も有名なシーンのひとつ、マリアが「ドレミの歌」をトラップ一家の子供たちに教える草原です。シーンの中で、草原の背後そびえる中世のお城こそ、ザルツブルク郊外に位置するホーエン・ヴェルフェン城です。昨年10月のオープニング・セレモニーには、マリアを演じた女優ジュリー・アンドリュースさんがザルツブルク地方を再訪してくれました。50年の歳月は流れても、ザルツブルク州の、とくに郊外の風景は映画のシーンそのままに残されています。ぜひ、日本のハイキング、登山愛好の方々にこそ、ザルツブルク地方の大自然を楽しんでいただければと存じます。
文：ゲーハルト・レスコヴァ（ザルツブルク州観光局）
～現地からの便り～ オーストリアの豊かな大自然
日本の皆さん、こんにちは。子育てに大忙しの鳥たちの声が響きわたる春のオーストリアからお便り申し上げます。今日は天気が良かったので、「サウンド・オブ・ミュージック・トレイル」という新しいハイキングコースを歩いてきました。桜や桃の花が咲き誇り、とても心が癒されました。
私は元々化学者でして、埼玉県で3年間ほど働いていたのですが、一念発起、大好きな自然と日本の人々に恩返しをしたい思いで山のガイドになりました。日本の皆さまにオーストリアの山の魅力をお伝えしたい気持ちです。
さて、私の母国オーストリアは北海道とほぼ大きさですが、国立公園と生物圏保護区が合わせて12ヶ所もあるのです。日本ではチロルが有名ですが、それ以外にもカルスト系のダッハシュタインや豊かな緑や澄んだ水に溢れたシュラードミングなど、知られていない素晴らしい場所がたくさんあります。ぜひこの機会にオーストリアへお越しください。
文：ウルフガング・オーバーライトナー（オーストリア人ガイド）
2014年のダハシュタイン山群のツアー