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2016/04/01 お知らせ

〜現地からの便り〜 世界遺産の火山群カムチャッカへようこそ

 親愛なる日本の皆さま、ズドラトビーチェ(こんにちは)。何年か前に日本からのお客さまから南北を逆さにした地球の衛星地図をいただきました。私の住んでいるカムチャッカと日本は千島列島の小さな島でほぼ1本の線になってつながっているのが、確認でき、あらためて驚きました。そして、カムチャッカからさらに、アリューシャン列島の小さな島々がアラスカ半島までつながっているのです(もし、衛星地図がお手元にあったら確認してみてください)。アジアからアメリカ大陸への人類の大移動(グレートジャーニー)はこの経路をたどったといわれています。カムチャッカには日本のアイヌの人々にとてもよく似た人々がいますし、きっと大昔にも人と文化の交流があったのだと思います。アルパインツアーのお客さまは登山やハイキングが大好きな方ばかりだと思いますが、ぜひ、そんなテーマも頭に入れてカムチャッカへきていただければ、より旅が楽しくなると思います。
 さて、私の住んでいるカムチャッカ半島のことをもうすこし、紹介させていただきますが、カムチャッカはじつに土地の3分の2が山岳地帯という山の国です。カムチャッカはまた、火山の国でもあり、じつに約150もの火山があり、そのうちの28もの火山が活動しております。皆さまが日帰りで登るアバチャ山(2,741m)もそんな活動している火山のひとつです。とはいうものの、最後の大きな噴火は1991年のことですのでそれほど心配しないでください。その際は、市内からも大きな噴煙と山肌を流れる赤い溶岩流が眺められたものです。
 そんなアバチャ山ですが、この山は、カムチャッカの住民にも外国からの方にもたいへん人気の山です。州都のペトロ・パブロフスク・カムチャッキーの近くにあることから愛をこめて、私たちは「我が家の火山」と呼んでいます。アバチャ山の山頂手前の斜面からの景色は私が大好きな風景のひとつです。
 隣には雪を抱くカリャーク山がそびえ、その奥にはナリチェボ渓谷と呼ばれる地熱帯が続きます。市内の方向へと目を向ければ、街の先には地平線まで続く海が見え、まさにカムチャッカの典型的な美しい風景が広がります。夏季限定のフライトは日本からわずか3時間半でカムチャッカに来ることができます。山麓にはかわいらしいお花も目を楽しませてくれるはずです。ぜひ、この夏、カムチャッカで涼しい夏をお過ごしください。

文:イリーナ・セドヴァ(現地手配会社)


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カリャーク山を背後にアバチャ山を登る